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日々のお仕事ブログ

台風で屋根が飛ぶことがある?

損傷を受けやすい棟板金
台風や強風で屋根が飛ばされてしまうことはありますが、台風で最も多い被害は棟板金の変形や飛散です。

棟板金とはスレート屋根や金属屋根などで用いられている棟の屋根部材を指し、雨風を防ぐ役割を持っています。

棟板金は最頂部に位置していることから強風の影響を受けやすく、長期間にわたって強風にさらされると、風の力によって棟板金を固定している釘が浮いてきます。

釘がゆるんでいたり浮いている状態で台風が襲来すると棟板金や屋根材が飛散する原因になります。

主な屋根材の台風のリスク

外れたスレート
代表的な屋根材として「瓦」「スレート」「ガルバリウム鋼板」を例に挙げ、それぞれのリスクを紹介します。

瓦屋根の台風のリスク

現在一般的になりつつある「ガイドライン工法」では、瓦を一枚一枚釘打ちをして固定しているので、台風で飛ばされるリスクは少ないです。
しかしながら、旧来式の固定されていない瓦屋根の場合は、重量のある瓦でも飛ばされてしまうことがあります。

万が一瓦が飛散するとたまたま外にいた通行人や住人に落下する危険があるため注意が必要です。

スレート屋根の台風のリスク

比較的安価でデザインも豊富なことから近年の住宅で多く使われているスレート屋根。しっかり施工されていれば台風で飛ばされることは少ないでしょう。

ただし、スレートは薄いセメントの板のため、強風による飛来物の衝撃で割れやすかったり、雨水と乾燥の繰り返しで反りを起こしやすかったりします。

スレート屋根が反っている状態で台風が来ると風が吹き込みやすくなるので、飛ばされるリスクが高くなります。

ガルバリウム鋼板屋根の台風のリスク

ガルバリウム鋼板は軽量なため、棟板金だけでなく屋根面が剥がれて飛んでいってしまうケースは少なからずあります。

しっかりとメンテナンスができていれば問題ないことがほとんどですが、金属屋根を引っ掛けて施工する「縦ハゼ葺き」や「瓦棒葺き」といった工法で屋根が葺かれていた場合、大きな金属板が強風で飛ぶ恐れがあります。

主な屋根材の台風の対策

スレート屋根の工事現場
どの屋根材でも台風から建物を守るために、定期的な点検とメンテナンスが必要です。

また、ご自身の家の屋根材が何でどんな状態・リスクがあるのかを知っておくことも重要です。

瓦屋根の台風対策とメンテナンス

瓦屋根の点検では棟瓦にズレがないか、瓦に割れや固定にゆるみがないかなどを確認し、問題が見つかった場合は問題に応じて以下のメンテナンスが提案されます。

・瓦の差し替え
・漆喰の詰め直し
・棟の積み替え、積み直し
・瓦屋根の葺き直しもしくは葺き替え

各メンテナンスの詳細は以下の記事で紹介していますので併せてご覧ください。

スレート屋根の台風対策とメンテナンス

スレート屋根の点検では棟板金に浮きがないかスレートに割れや反りがないかを確認します。

問題が見つかった場合は問題に応じて以下のメンテナンスが提案されます。

・部分修理
・棟の修理
・カバー工法
・葺き替え

各メンテナンスの詳細は以下の記事で紹介していますので併せてご覧ください。

ガルバリウム鋼板屋根のの台風対策とメンテナンス

ガルバリウム鋼板屋根の点検では屋根材や棟板金に浮きがないか、剥がれや錆びなどの劣化部分がないかなどを確認し、問題が見つかった場合は問題に応じて以下のメンテナンスが提案されます。

・シーリングの補修(部分修理)
・屋根材の部分的な交換(部分修理)
・再塗装(全体修理)
・屋根の葺き替えもしくはカバー工法(全体修理)

各メンテナンスの詳細は以下の記事で紹介していますので併せてご覧ください。

もし台風で屋根が飛ばされてしまったら

台風でめくれた瓦屋根
万が一、台風の影響で屋根が飛ばされてしまったら「屋根業者」と「保険会社」に連絡しましょう。

屋根が飛ばされてしまっている状態で放置すると建物に悪影響が出てしまいますので、屋根業者へ早めに連絡し応急処置を依頼することをおすすめします。

同時に加入している保険会社にも連絡し、火災保険が使えるかどうか確認しましょう。

被害の状況を写真に撮っておいたり、屋根業者に撮ってもらっておくと保険金の申請の際に役に立ちます。

各地に被害をもたらすような台風があった場合、屋根業者にも保険会社にも連絡が殺到するため、迅速な相談が重要です。

まとめ

どの屋根材だったとしても状態によっては台風によって屋根が飛ばされる可能性があります。それを防ぐには定期的な点検とメンテナンスが必要です。

私たち坪井利三郎商店は屋根外壁診断のご相談をいただいたら、屋根ひとすじに100年以上に渡り携わってきた経験とプロの技で、長久手市を中心にあなたのお住いの屋根・外壁を詳細に点検・診断いたします。

あわせて今後の住まい方についてもヒアリングさせていただきながら、住まいにあわせた最適なメンテナンスのご提案を無料で実施させていただきます。お気軽にお問い合わせください。

スレート屋根でも雨漏りすることがある?

傷んだスレート屋根
スレート屋根は現在新築で多く使われている人気の屋根材ですが、そんなスレート屋根でも雨漏りをすることはあります。

スレートは材質の特性上、瓦と比較すると割れやすく耐久性の低いものの、スレートにヒビが入っている程度では雨漏りはしません。

家屋で雨漏りが起こった場合、スレート屋根を構成する建材のいずれかに問題が起こっている可能性があります。

スレート屋根の構造

外れたスレート
スレート屋根は大きく分けて以下の3層で構成されています。

1. 野地板(下地)
2. ルーフィング(防水シート)
3. スレート

野地板(下地)

スレート屋根に限ったことではありませんが、屋根の構造の中で野地板は最も内側(住宅側)に位置する、屋根を形成する土台です。

普段目視できない建材のため、なかなか野地板の存在を知られていませんが屋根の土台のため、屋根にとってとても重要な部分です。

ルーフィング(防水シート)

野地板の上にはルーフィングと呼ばれる防水シートが敷かれています。

このルーフィングと屋根材が家屋を雨漏りから守っており、スレートだけでは防げなかった雨水を軒先へ排水する役割があります。

そのためスレート屋根で雨漏りが発生した場合は、ルーフィングの劣化が第一に疑われます。

スレート

野地板、ルーフィングの上にスレートが載って、屋根が構成されています。

スレートによって外観が整うだけではなく、雨水を最初に防水する役割を担っています。雨水のほか、太陽の熱や風などからも家屋を守ってくれています。

スレート屋根が雨漏りをする原因

ヒビが入ったスレート屋根
スレート屋根の家屋に雨漏りが起こった場合、以下の可能性が考えられます。

・ルーフィングの劣化
・釘のゆるみや錆び
・棟板金のトラブル
・コーキングの劣化
スレートのヒビや反り

ルーフィングの劣化

経年劣化や環境によって、雨漏りの最終防衛ラインのルーフィングに穴が開いたり縮んだりすると、そこから雨水が侵入してしまいます。

ルーフィングの耐用年数はものによって異なりますが、15年〜20年ほどです。ルーフィングはスレートを剥がさないと状態の確認ができないため、メンテナンスの際は1枚1枚剥がして確認します。

劣化部分が限定的な場合は部分的な補修ができますが、15年〜20年ほど経っていたら他の部分もすぐ破損する可能性があるため全面張り替えを検討しましょう。

釘のゆるみや錆び

スレート屋根の固定には釘が使われています。

その釘は野地板まで貫通しており、釘のゆるみや錆びが原因で釘穴が広がると雨水が野地板まで侵入する原因になります。

棟板金のトラブル

スレート屋根の最頂部を覆う金属の板を「棟板金」といいます。棟部は雨風の影響を強く受けるため、棟板金に問題が起こることは多々あります。

棟板金の問題が他の建材の問題につながるため、定期的に点検を行い、錆びや劣化が見えるようならメンテナンスを行うことをおすすめします。

コーキングの劣化

屋根と屋根の間には隙間があり、その隙間から雨水が侵入しないよう隙間をなくすための充填補修のことを「コーキング」といいます。

コーキングは経年劣化によってヒビ割れし、その隙間から雨水が入り込む恐れがあります。

スレートのヒビや反り

スレート屋根の雨漏りの原因は「建材のいずれかに問題が起こっている可能性が高い」と冒頭で紹介しましたが、スレートに問題があってその下にある建材にも影響が出て雨漏りが発生するケースもあります。

スレートは一言で言うと「薄いセメントの板」です。台風や強風による飛来物の衝撃で割れやすく、雨水と乾燥の繰り返しで反りを起こしやすい屋根材です。

ルーフィングが機能していれば基本的に雨漏りが発生することはありません。ただしスレートの問題を放置し続けるとルーフィングにも影響が出るため注意が必要です。

スレート屋根に雨漏りが発生したら

スレート屋根の工事現場
スレート屋根に雨漏りが発生したら、原因や屋根の状態の程度に応じて以下のいずれかの修繕が行われます。

・部分補修
・棟の修理
・カバー工法
・葺き替え

各修繕の詳細は以下の記事で紹介しているので、併せてご覧ください。

まとめ

雨漏りが発生したら屋根だけでなく、建物全体の寿命に影響します。

放置し続けると雨水で野地板が腐食するだけでなく屋根だけの問題ではなくなってきます。大掛かりな工事になる前に早めに屋根業者に相談はもちろん定期的な点検をおすすめします。

私たち坪井利三郎商店は屋根外壁診断のご相談をいただいたら、長久手市にて屋根ひとすじに100年以上に渡り携わってきた経験とプロの技で、あなたのお住いの屋根・外壁を詳細に点検・診断いたします。

あわせて今後の住まい方についてもヒアリングさせていただきながら、住まいにあわせた最適なメンテナンスのご提案を無料で実施させていただきます。お気軽にお問い合わせください。

スレート屋根とは

スレート屋根の家屋
スレートとは、セメントに繊維質を混ぜて平たい板状に成形した屋根材をいいます。

スレートは新築で人気の屋根材です。人気の理由は費用を抑えやすく、施工時の金額を抑えることができるためです。

しかし定期的なメンテナンスが必要であったり、まめにメンテナンスを行っても30年ほどで寿命がくるなど、ランニングコストがかかりやすい傾向のある屋根材ともいえます。

以前はスレートにアスベストが含まれていましたが、健康被害の可能性や環境への配慮から2004年にアスベスト入りのスレート屋根は製造・出荷が禁止されました。

そのため2005年以降に着工されたスレート屋根の建物であればアスベストは含まれていませんが、反対に2004年以前の着工の場合はアスベストを含んでいる可能性があります。

2000年以降はメーカーもノンアスベストのスレート屋根への随時移行しているので、詳しくは国交相と経産省が運営する下記データベースを確認ください

スレート屋根のメリット

スレート屋根
スレート屋根のメリットは大きく以下の3点が挙げられます。

価格が安い
・色やデザインが豊富
・軽くて耐震性に優れる

価格が安い

スレート屋根の最大のメリットとして価格が安いことが挙げられます。

屋根材の価格だけでなく、施工を行うことができる業者も多く施工費用も安価に行うことができます。

新築時、瓦屋根の場合は1㎡あたり9,000円~13,000円ほどですが、スレート屋根の場合は1㎡あたり4,500円~8,000円ほどで施工することができます。

色やデザインが豊富

スレート屋根は色だけでなくデザインが豊富な屋根材です。

黒や茶色といった定番色から緑や青などのおしゃれな色も選ぶことができます。

屋根のデザインにこだわりたい方に合っている屋根材でしょう。

軽くて耐震性に優れる

トタンやガルバリウム鋼板などの金属屋根材よりは重量がありますが、スレート屋根は瓦屋根と比較すると軽量です。

スレート屋根は1枚あたり約3.4kgで瓦に比べると半分程度の重さです。

屋根材が軽いと建物への負担が小さくなり、地震のような自然災害で倒壊する可能性を下げることができます。

スレート屋根のデメリット

傷んだスレート屋根
スレート屋根にはメリットだけではなくデメリットもあります。スレート屋根のデメリットは大きく以下の2点が挙げられます。

割れやすく耐久性が低い
・点検、メンテナンス頻度が多い

割れやすく耐久性が低い

スレートは薄いセメントの板のため、軽量ではありますが粘土瓦と比較すると耐久性が低い屋根材です。

台風や強風による飛来物の衝撃で割れやすかったり、雨水と乾燥の繰り返しで反りを起こしやすかったりするため、定期的なメンテナンスが必要になります。

点検、メンテナンス頻度が多い

スレートは耐久性が低いため、長く安心して住み続けるためにはこまめな点検・メンテナンスが必要になります。異常がなくても5年を目安に点検を行うことをおすすめします。

点検・メンテナンスを行わないと、経年劣化により塗装が剥げたりヒビ割れを起こしたりします。

塗装が剥げたりヒビ割れしたからといってすぐ雨漏りするわけではありませんが、そのまま長期間放置すると雨漏りの原因になり、建物全体に影響してしまいます。

スレート屋根のメンテナンス

スレート屋根の塗装の様子
スレート屋根のメンテナンスには状態や家主のご希望に応じて以下の方法があります。

・部分修理
・塗装
・棟の修理
・カバー工法
・葺き替え

部分修理

スレート屋根の部分修理には「ヒビ割れの補修」が挙げられます。

スレート屋根は問題のある屋根のみを1枚だけ差し替えることはおすすめしません。
既存のスレートを撤去する際に、無理やり釘を抜くことになるため防水シート(ルーフィング)に穴が空いた状態になります。そのまま新しいスレートを差し込むこと際に、シーリング処理は行いますが防水シートからの雨漏りの恐れがあります。
ヒビ程度であればヒビが入っている部分に補修を加えるだけで問題ない場合があります。

屋根全体の劣化が進んでいる場合は部分修理では意味がないため、全体修理を検討しましょう。

塗装

塗装は屋根の寿命を伸ばすことにはつながりませんが、屋根の美観回復にはつながります。

スレート屋根の色褪せが気になった場合や屋根の色を変えたい場合に塗装がおすすめです。

棟の修理

屋根の最頂部に位置する棟は雨風の影響を受けやすく、下地や固定に使われている釘などに問題が起こりやすい部分です。

15年を前後にメンテナンスをおすすめします。メンテナンスの際は既存の棟を取り外して新しいものに交換する作業を行います。

カバー工法

屋根カバー工法とは既存の屋根の上にさらに防水シートを被せ、新しい屋根を被せて葺くという工法です。

後述する屋根の葺き替えよりは工事費用を抑えることができますが、屋根内部の異常が直るわけではないため、内部に異常がある場合はおすすめできません。

カバー工法については以下の記事で詳しく解説しています。

葺き替え

葺き替えは既存の屋根材を撤去してすべて新しいものに替える方法のことをいいます。

工事費用は高くなりますが、カバー工法では対処できない屋根の内部の問題にまで対処できるため、屋根自体が全く新しく生まれ変わるといっても過言ではありません。

葺き替えについては以下の記事で詳しく解説しています。

まとめ


スレート屋根の工事現場
大掛かりな工事になればなるほど工事費用は高額になります。大規模な工事になる前に定期的な点検・メンテナンスを実施することをおすすめします。

私たち坪井利三郎商店は屋根外壁診断のご相談をいただいたら、長久手市にて屋根ひとすじに100年以上に渡り携わってきた経験とプロの技で、あなたのお住いの屋根・外壁を詳細に点検・診断いたします。

あわせて今後の住まい方についてもヒアリングさせていただきながら、住まいにあわせた最適なメンテナンスのご提案を無料で実施させていただきます。お気軽にお問い合わせください。

瓦屋根で雨漏りすることがある?

雨の日の瓦屋根
瓦は非常に耐久性が高い屋根材ですが瓦屋根でも、雨漏りを引き起こすことがあります。ただし、瓦が原因で雨漏りを引き起こすことはまれです。

瓦屋根の家屋で雨漏りが発生した場合は、瓦ではなく瓦屋根を構成する建材のいずれかに問題が起こっている可能性が高いと考えられます。

瓦の寿命は30年〜50年以上ですが、瓦屋根を構成する「野地板(下地)」や「ルーフィング(防水シート)」「漆喰」などの建材はそこまでの寿命はありません。

そのため瓦ではなく、その他の建材に寿命が来て雨漏りを引き起こしているのではないかと考えるのが一般的です。

瓦屋根の構造

瓦屋根は大きく分けて以下の3層で構成されています。

1. 野地板(下地)
2. ルーフィング(防水シート)
3. 瓦

1. 野地板(下地)

瓦屋根に限ったことではありませんが、屋根の構造の中で野地板は最も内側(住宅側)に位置する、屋根を形成する土台です。

一昔前は大量の土を敷くことによって瓦を固定する「土葺き」という工法が使われていました。
その場合は野地板の上に杉皮を敷き、さらにその上に土(葺き土)を馴染ませ瓦を施工します。

経年劣化した土葺き工法の瓦屋根は地震に弱い工法のため、現在では瓦屋根の施工方法として土を使うことは減りました。

2. ルーフィング(防水シート)

野地板の上にはルーフィングと呼ばれる防水シートが敷かれています。

このルーフィングと屋根材が家屋を雨漏りから守っており、瓦だけでは防げなかった雨水を軒先へ排水する役割があります。

そのため瓦屋根で雨漏りが発生した場合は、ルーフィングの劣化が第一に疑われます。

ちなみに土葺きの瓦屋根の場合は、ルーフィングではなく杉や槙、ヒノキなどを薄くはいだものが野地板の上に敷かれています。

3. 瓦

野地板、ルーフィングの上に瓦が載って、屋根が構成されています。

瓦によって外観が整うだけではなく、雨水を最初に防水する役割を担っています。雨水のほか、太陽の熱や風などからも家屋を守ってくれています。

瓦屋根が雨漏りする原因

瓦屋根に雨がついた様子
瓦屋根の家屋に雨漏りが起こった場合、以下の可能性が考えられます。

・ルーフィングの劣化
・板金の劣化
・漆喰の剥がれ
・瓦のズレや破損

ルーフィングの劣化

経年劣化や環境によって、雨漏りの最終防衛ラインのルーフィングに穴が開いたり縮んだりすると、そこから雨水が侵入してしまいます。

ルーフィングの耐用年数はものによって異なりますが、15年〜20年ほどです。ルーフィングは瓦を剥がさないと状態の確認ができないため、メンテナンスの際は1枚1枚剥がして確認します。

劣化部分が限定的な場合は部分的な補修ができますが、15年〜20年ほど経っていたら他の部分もすぐ破損する可能性があるため全面張り替えを検討しましょう。

板金の劣化

瓦屋根といっても屋根と屋根の間に板金が取り付けられています。板金には錆びにくい材料が使われていますが、錆びないわけではありません。

特に屋根と屋根が合わさっている「谷」の部分は、雨水が多く流れ込むため雨漏りもしやすい箇所です。

定期的に点検を行い、錆びや劣化が見えるようならメンテナンスを行うことをおすすめします。

漆喰の剥がれ

棟瓦と屋根の間には漆喰が詰め込まれています。土葺き屋根の漆喰は、棟に使われている「葺き土」を守る役割を持っています。

葺き土は時間が経つと普通の乾いた土と変わらないので、水を吸いやすくなります。

漆喰が剥がれたり劣化したからといってすぐ雨漏りが起こるわけではありませんが、時間をかけて雨風にさらされることによって葺き土の機能が弱まり、雨漏りの原因になることもあります。

瓦のズレや破損

瓦屋根の雨漏りの原因は「建材のいずれかに問題が起こっている可能性が高い」と冒頭で紹介しましたが、瓦に問題があってその下にある建材にも影響が出て雨漏りが発生するケースもあります。

瓦は耐久性が高いものの、地震の揺れや強風による飛来物によってズレや破損が起こることがあります。その隙間から雨水が侵入し、下の建材に影響を及ぼします。

ルーフィングが機能していれば雨漏りが発生することはありません。ただし瓦の問題を放置し続けるとルーフィングにも影響が出るため注意が必要です。

瓦屋根に雨漏りが発生したら

雨に濡れた瓦屋根
雨漏りが発生したら、原因に応じた修繕を行います。

「ルーフィングの劣化」が原因の場合は、早急に新しいルーフィングに交換しましょう。野地板も傷んでいる可能性があるため、あわせて点検を行うことをおすすめします。

「板金の劣化」が原因の場合は、劣化の程度により部分補修もしくは新しい板金の交換が行われます。

「漆喰の剥がれ」が原因の場合は新しい漆喰を詰め直す作業を行い、「瓦のズレや破損」の場合はズレを戻したり破損した瓦は新しい瓦と差し替えたりします。

まとめ

雨漏りが発生したら屋根だけでなく、建物全体の寿命に影響するため早めに屋根業者に相談しましょう。

私たち坪井利三郎商店は屋根外壁診断のご相談をいただいたら、長久手市にて屋根ひとすじに100年以上に渡り携わってきた経験とプロの技で、あなたのお住いの屋根・外壁を詳細に点検・診断いたします。

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瓦に塗装は必要?

瓦屋根
結論からいうと瓦には塗装が必要な瓦と不要な瓦があります。

「瓦」と一言で言っても種類があり、大きく分けて「粘土瓦」と「セメント瓦」が存在します。

そのうち粘土瓦には塗装が必要ありませんが、セメント瓦にはメンテナンスのひとつとして塗装が必要になることがあります。

粘土瓦は補修という観点では塗装の必要はありませんが、色の変更を目的とした美観の観点では塗装は可能です。ただし、塗装をしても剥がれやすいためあまりおすすめはできません。

「粘土瓦」と「セメント瓦」の詳しい紹介は以下の記事で紹介しています。

自宅の瓦の見分け方

見分けるポイントは瓦の「角」と「表面」にあります。

自宅の瓦の角が丸みを帯びている場合は粘土瓦、反対に角張っている場合はセメント瓦の可能性が高いです。

また、表面でいうとつるつるしている場合は粘土瓦、ゴツゴツしていたり色褪せや塗装の剥がれが見られたりする場合はセメント瓦の可能性が高くあります。

なかなか屋根の瓦を目視することは難しいと思いますので、屋根業者に確認してもらうことが一番確実です。

セメント瓦に塗装が必要になる理由とそのサイン

苔が生えたセメント瓦
セメント瓦に塗装が必要になる理由はその形成方法にあります。

粘土瓦は焼き上げて硬化していますが、セメント瓦はセメントと川砂を混ぜ合わせ、化学反応で硬化して作られています。そのためセメント瓦の表面には艶がなく、防水性もありません。

防水性をカバーするために塗装を行っていることから、定期的な塗装によるメンテナンスが必要になります。

ご自宅のセメント瓦に色褪せや塗装の剥がれ、苔の発生などが見られたら早めに屋根業者に相談しましょう。

長久手市で瓦屋根の塗装をご検討の方は、ぜひ100年以上屋根ひとすじの私たち坪井利三郎商店にご相談ください。工事の必要性から最適なメンテナンス方法などを提案させていただきます。

セメント瓦に塗装を行わなかった場合のリスク

塗装が必要なセメント瓦に塗装を行わなかった場合、色褪せの進行や苔の大量発生といった屋根の美観が損なわれます。

また瓦の防水性が損なわれているため、瓦自体の強度が落ち、ちょっとした衝撃で割れてしまうことも。

塗装で防水性を元に戻すことはできますが、塗装で瓦の強化はできないため、悪化する前に屋根業者に点検してもらうことをおすすめします。

劣化が激しい瓦屋根のメンテナンス方法

屋根葺き替えの様子
セメント瓦には塗装によるメンテナンスが定期的に必要とお話してきましたが、すでに築年数が経っている場合や経年劣化が激しい場合、雨漏りなどの問題がある場合には塗装ではなく「屋根の葺き替え」をおすすめします。

屋根の葺き替えとは既存の屋根材を撤去してすべて新しいものに替える方法のことをいいます。

塗装よりも工事費用は高くなりますが、塗装だけでは補えない問題にも対処することができ、屋根の寿命を伸ばすことにつながります。

屋根の状態によって異なりますが、屋根のメンテナンスの際には「塗装」と「葺き替え」、どちらの可能性もあることをお含みおきください。

屋根の葺き替えについては以下の記事で詳しく紹介しています。


瓦の塗装は自分でできる?

インターネットやホームセンターで塗料が購入できるため、ご自身で塗装する方もいらっしゃいますが、大変危険なので専門の業者にお任せすることをおすすめします。

高所での作業のため危険が伴いますし、塗装にムラがあったり塗装が不十分だと作業の意味をなしません。さらに瓦のズレや破損といった今までなかった問題の原因になることも考えられます。

リスクを増やさないためにも、経験が豊富な信頼できる屋根業者に相談しましょう。

まとめ

瓦屋根
瓦の種類によって塗装の要否が異なります。ご自宅の瓦が粘土瓦かセメント瓦かは把握した上で、塗装といったメンテナンス方法を検討しましょう。

私たち坪井利三郎商店は屋根外壁診断のご相談をいただいたら、長久手市にて屋根ひとすじに100年以上に渡り携わってきた経験とプロの技で、あなたのお住いの屋根・外壁を詳細に点検・診断いたします。

あわせて今後の住まい方についてもヒアリングさせていただきながら、住まいにあわせた最適なメンテナンスのご提案を無料で実施させていただきます。お気軽にお問い合わせください。


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【工事種類】
 雨漏り調査/屋根リフォーム/屋根工事/屋根修理/屋根塗装/外壁塗装/屋根葺き替え/板金工事/漆喰工事/
  雨樋工事/雨漏り修理/ 防水工事/ 雪止め工事/ 太陽光・蓄電池工事/ オール電化/ 耐震補強/

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