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屋根が破損してたらどうする?:原因や対処法をご紹介
はじめに

大切なご自宅の屋根に、ひび割れやズレ、あるいは雨漏りなどの異変を感じたことはありませんか?
屋根は、私たちの大切な住まいを雨風や紫外線から守る、いわば「家の顔」であり、最も重要な部分の一つです。
しかし、普段あまり意識しない場所だからこそ、小さな破損が見過ごされ、気づかないうちに大きな被害へと発展してしまうことも少なくありません。
このコラムでは、なぜ屋根が破損してしまうのか、その主な原因から、いざ破損が見つかった際にどのように対処すれば良いのか、分かりやすく解説していきます。
適切な知識と行動で、長く安心して暮らせる住まいを守りましょう。
屋根が破損する主な原因

屋根の破損は、以下の要因によって引き起こされることが一般的です。
経年劣化
時間の経過とともに、屋根材や防水シートなどが自然に劣化していく現象です。
特に日本の厳しい気候条件下では、紫外線や雨、風にさらされることで劣化が進行しやすくなります。
なお、屋根の劣化の症状や兆候に関してはこちらの記事でも詳しくご紹介しているので、併せてご確認ください。
台風や強風による被害
強風で飛んできた物が屋根にぶつかったり、屋根材が浮き上がったり剥がれたりすることがあります。
落雷・雹(ひょう)による被害
落雷によって屋根材が割れたり、雹が降ることで屋根にへこみや亀裂が生じることがあります。
凍害
寒冷地で発生しやすい現象で、屋根材に染み込んだ水分が凍結と融解を繰り返すことで、屋根材が膨張・収縮し、ひび割れや剥がれを引き起こします。
飛来物による衝撃
近隣の工事現場からの飛来物や、鳥獣による被害なども考えられます。
施工不良
稀ではありますが、屋根の設置時に不適切な方法で施工された場合、早期に破損が発生することもあります。
屋根の破損を見つけたら
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屋根の破損は、放置すると家の構造全体に影響を及ぼす可能性があるため、早期の発見と適切な対応が非常に重要です。
しかし、ご自身で屋根に登って確認するのは大変危険です。
専門知識と適切な安全装備がない状態での点検は、転落などの重大な事故に繋がりかねません。
屋根に破損がある場合、以下のようなサインが現れることがあります。
これらのサインを見つけたら、早めに専門業者に相談することが大切です。
雨漏り
天井や壁にシミができたり、ポタポタと水滴が落ちてきたりする場合は、屋根からの雨漏りが考えられます。
瓦や屋根材のズレ・ひび割れ・欠け
地上からでも確認できる範囲で、瓦がずれていたり、ひびが入っていたり、一部が欠けていたりする場合は注意が必要です。
屋根の変色やコケの発生
部分的に色が濃くなっている、あるいは広範囲にコケやカビが発生している場合は、防水機能の低下を示唆していることがあります。
軒天(のきてん)のシミや剥がれ
屋根の先端部分(軒先)の裏側にある軒天にシミや剥がれが見られる場合も、雨水が侵入している可能性があります。
強風時の異音
強風時に屋根からバタバタと音がする場合は、屋根材が浮いていたり、棟板金(屋根の頂上部分の金属板)が剥がれかけていたりする可能性があります。
屋根修理の方法

屋根の破損状況や屋根材の種類、建物の状態によって、最適な修理方法は異なります。
主な修理方法としては、以下の選択肢が挙げられます。
屋根材の差し替え
一部の屋根材が割れたりズレたりした場合に、損傷した屋根材のみを新しい瓦に交換する方法です。
漆喰(しっくい)の補修
瓦を固定するための接着剤のような役割を持つ漆喰が剥がれたり、ひび割れたりした場合に行う補修です。
漆喰は瓦の安定性を保ち、雨水の侵入を防ぐ重要な役割を担っています。
棟板金の修理
屋根の頂上部分に取り付けられている金属板である棟板金が浮いたり、剥がれたりした場合に行います。
棟板金は雨水の浸入を防ぎ、屋根の骨組みを保護する役割があります。
部分的な釘の打ち直しや、コーキング(隙間を埋める作業)などで対応可能です。
カバー工法(重ね葺き)
既存の屋根材を撤去せずに、その上から新しい屋根材を重ねて設置する工法です。
廃材が少なく済むため、費用を抑えられる場合があり、工期も比較的短く済みます。
ただし、下地が著しく劣化している場合や、屋根の形状によっては適用できない場合があります。
葺き替え(ふきかえ)
既存の屋根材を全て撤去し、下地から新しくする工法です。
屋根の構造体まで損傷が進んでいる場合や、屋根全体の老朽化が進み、寿命が近づいている場合に選択されます。
費用は高くなりますが、屋根を一新することで耐久性や耐震性を向上させ、長期的な安心を得ることが可能です。
まとめ
屋根は、普段目にすることが少ない場所だからこそ、劣化や破損が見過ごされがちです。
しかし、小さなひび割れやズレを放置してしまうと、雨漏りや下地材の腐食へと繋がり、最終的には大規模な修繕が必要となり、予想外の出費となる可能性が高まります。
大切な家を長く快適に保つためには、定期的な点検と、異変を感じた際の迅速な対応が不可欠です。
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