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スレート屋根の基礎知識!メリットやデメリット、メンテナンス方法などを紹介

スレート屋根とは

スレート屋根の家屋
スレートとは、セメントに繊維質を混ぜて平たい板状に成形した屋根材をいいます。

スレートは新築で人気の屋根材です。人気の理由は費用を抑えやすく、施工時の金額を抑えることができるためです。

しかし定期的なメンテナンスが必要であったり、まめにメンテナンスを行っても30年ほどで寿命がくるなど、ランニングコストがかかりやすい傾向のある屋根材ともいえます。

以前はスレートにアスベストが含まれていましたが、健康被害の可能性や環境への配慮から2004年にアスベスト入りのスレート屋根は製造・出荷が禁止されました。

そのため2005年以降に着工されたスレート屋根の建物であればアスベストは含まれていませんが、反対に2004年以前の着工の場合はアスベストを含んでいる可能性があります。

2000年以降はメーカーもノンアスベストのスレート屋根への随時移行しているので、詳しくは国交相と経産省が運営する下記データベースを確認ください

スレート屋根のメリット

スレート屋根
スレート屋根のメリットは大きく以下の3点が挙げられます。

価格が安い
・色やデザインが豊富
・軽くて耐震性に優れる

価格が安い

スレート屋根の最大のメリットとして価格が安いことが挙げられます。

屋根材の価格だけでなく、施工を行うことができる業者も多く施工費用も安価に行うことができます。

新築時、瓦屋根の場合は1㎡あたり9,000円~13,000円ほどですが、スレート屋根の場合は1㎡あたり4,500円~8,000円ほどで施工することができます。

色やデザインが豊富

スレート屋根は色だけでなくデザインが豊富な屋根材です。

黒や茶色といった定番色から緑や青などのおしゃれな色も選ぶことができます。

屋根のデザインにこだわりたい方に合っている屋根材でしょう。

軽くて耐震性に優れる

トタンやガルバリウム鋼板などの金属屋根材よりは重量がありますが、スレート屋根は瓦屋根と比較すると軽量です。

スレート屋根は1枚あたり約3.4kgで瓦に比べると半分程度の重さです。

屋根材が軽いと建物への負担が小さくなり、地震のような自然災害で倒壊する可能性を下げることができます。

スレート屋根のデメリット

傷んだスレート屋根
スレート屋根にはメリットだけではなくデメリットもあります。スレート屋根のデメリットは大きく以下の2点が挙げられます。

割れやすく耐久性が低い
・点検、メンテナンス頻度が多い

割れやすく耐久性が低い

スレートは薄いセメントの板のため、軽量ではありますが粘土瓦と比較すると耐久性が低い屋根材です。

台風や強風による飛来物の衝撃で割れやすかったり、雨水と乾燥の繰り返しで反りを起こしやすかったりするため、定期的なメンテナンスが必要になります。

点検、メンテナンス頻度が多い

スレートは耐久性が低いため、長く安心して住み続けるためにはこまめな点検・メンテナンスが必要になります。異常がなくても5年を目安に点検を行うことをおすすめします。

点検・メンテナンスを行わないと、経年劣化により塗装が剥げたりヒビ割れを起こしたりします。

塗装が剥げたりヒビ割れしたからといってすぐ雨漏りするわけではありませんが、そのまま長期間放置すると雨漏りの原因になり、建物全体に影響してしまいます。

スレート屋根のメンテナンス

スレート屋根の塗装の様子
スレート屋根のメンテナンスには状態や家主のご希望に応じて以下の方法があります。

・部分修理
・塗装
・棟の修理
・カバー工法
・葺き替え

部分修理

スレート屋根の部分修理には「ヒビ割れの補修」が挙げられます。

スレート屋根は問題のある屋根のみを1枚だけ差し替えることはおすすめしません。
既存のスレートを撤去する際に、無理やり釘を抜くことになるため防水シート(ルーフィング)に穴が空いた状態になります。そのまま新しいスレートを差し込むこと際に、シーリング処理は行いますが防水シートからの雨漏りの恐れがあります。
ヒビ程度であればヒビが入っている部分に補修を加えるだけで問題ない場合があります。

屋根全体の劣化が進んでいる場合は部分修理では意味がないため、全体修理を検討しましょう。

塗装

塗装は屋根の寿命を伸ばすことにはつながりませんが、屋根の美観回復にはつながります。

スレート屋根の色褪せが気になった場合や屋根の色を変えたい場合に塗装がおすすめです。

棟の修理

屋根の最頂部に位置する棟は雨風の影響を受けやすく、下地や固定に使われている釘などに問題が起こりやすい部分です。

15年を前後にメンテナンスをおすすめします。メンテナンスの際は既存の棟を取り外して新しいものに交換する作業を行います。

カバー工法

屋根カバー工法とは既存の屋根の上にさらに防水シートを被せ、新しい屋根を被せて葺くという工法です。

後述する屋根の葺き替えよりは工事費用を抑えることができますが、屋根内部の異常が直るわけではないため、内部に異常がある場合はおすすめできません。

カバー工法については以下の記事で詳しく解説しています。

葺き替え

葺き替えは既存の屋根材を撤去してすべて新しいものに替える方法のことをいいます。

工事費用は高くなりますが、カバー工法では対処できない屋根の内部の問題にまで対処できるため、屋根自体が全く新しく生まれ変わるといっても過言ではありません。

葺き替えについては以下の記事で詳しく解説しています。

まとめ


スレート屋根の工事現場
大掛かりな工事になればなるほど工事費用は高額になります。大規模な工事になる前に定期的な点検・メンテナンスを実施することをおすすめします。

私たち坪井利三郎商店は屋根外壁診断のご相談をいただいたら、長久手市にて屋根ひとすじに100年以上に渡り携わってきた経験とプロの技で、あなたのお住いの屋根・外壁を詳細に点検・診断いたします。

あわせて今後の住まい方についてもヒアリングさせていただきながら、住まいにあわせた最適なメンテナンスのご提案を無料で実施させていただきます。お気軽にお問い合わせください。


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