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スレート屋根で雨漏りが発生!修理方法は?
はじめに

スレート屋根はその軽量性と耐久性から多くの住宅で採用されていますが、経年劣化や様々な要因により雨漏りが発生することがあります。
雨漏りは単なる不快な問題ではなく、放置すると建物の構造に深刻なダメージを与える可能性があります。
そのため、早期発見と適切な対応が非常に重要です。
この記事ではスレート屋根における雨漏り問題の重要性と、その対処法について詳しく解説します。
スレート屋根にお住まいの方はぜひ参考にしてください。
スレート屋根の特徴と雨漏りの原因

スレート屋根はその軽量性、耐久性、そして多様なデザイン性から、日本の住宅で広く使用されています。
スレートは主にセメントと繊維を混合して作られており、耐火性や耐候性に優れているのが特徴です。
また様々な色や形状が用意されているため、住宅のデザインに合わせて選択することができます。
しかし、どんなに優れた屋根材でも、時間の経過とともに劣化は避けられません。
スレート屋根の雨漏りには、主に以下のような原因があります。
これらの原因を理解することで、自宅の屋根の状態をより正確に把握し、適切な対策を講じることができます。
定期的な点検を行い、早期に問題を発見することが重要です
経年劣化
長年の使用によりスレートが徐々に劣化し、微細なひび割れや表面の浸食が発生します。
これにより、雨水が浸入しやすくなります。
割れやひび
地震や強風、あるいは屋根の上を歩くなどの外的要因により、スレートに割れやひびが生じることがあります。
これらの損傷部分から雨水が浸入します。
以下の記事ではスレートが割れる原因や対処法をご紹介しています。
ぜひこの記事も併せてご確認ください。
▶︎スレートが割れている!:原因や対処法をご紹介
ずれや浮き
温度変化による膨張収縮や建物の揺れなどにより、スレートがずれたり浮いたりすることがあります。
これにより雨水の浸入経路ができてしまいます。
木下地の劣化・腐食
釘が抜けやすい状態になってしまうため、台風や強風などで飛散しやすい危険な状態となります。
塗装の縁切り不足
屋根の塗装時にスレート同士の隙間を適切に処理しないと雨水が溜まりやすくなり、雨漏りのリスクが高まります。
コケや藻の繁殖
屋根にコケや藻が繁殖すると水分を保持しやすくなり、スレートの劣化を促進させる可能性があります。
雨漏りを発見した場合の初期対応

雨漏りを発見した場合、迅速かつ適切な初期対応が重要です。
以下に雨漏りを発見した際にまず行うべき手順を説明します。
屋内の安全確保
まず漏水箇所の下に置かれている電化製品や家具を移動させ、感電や水濡れによる被害を防ぎます。
床にバケツやタオルを置いて、さらなる水濡れを防止します。
屋根の外観チェック
可能であれば、地上から双眼鏡などを使用して屋根の状態を確認します。
明らかな損傷や変色、ずれなどがないか注意深く観察します。
ただしご自身で直接屋根に上がることは危険なので避けましょう。
雨水の流れの確認
雨樋や排水システムに詰まりがないか確認します。
雨樋の詰まりは屋根に水が溜まる原因となり、雨漏りのリスクを高めます。
応急処置
小規模な雨漏りの場合、市販の防水テープやシーリング材を使用して一時的な処置を行うことができます。
ただしこれはあくまで応急措置であり、根本的な解決にはなりません。
専門業者への相談
雨漏りの程度や原因が不明な場合、または大規模な修理が必要と思われる場合は、速やかに屋根修理の専門業者に相談しましょう。
重要な注意点として、ご自身での屋根作業は非常に危険です。
特に雨天時や屋根が濡れている状態での作業は絶対に避けてください。
また応急処置で対応できる範囲は限られており、根本的な修理には専門的な知識と技術が必要です。
スレート屋根の雨漏り修理方法

専門業者による修理は、状況に応じて以下のような内容が含まれます。
カバー工法
この工法を行うことで、屋根全体の雰囲気が変わり家のイメージを変えることができます。
金属屋根は軽量なため、スレート屋根の上に施工しても耐震性への影響はありません。
ただし、この工法は野地板やルーフィングなどの下地が傷んでいる場合は施工できないため、注意が必要です。
スレートの部分的な補修・交換
スレートの割れたり欠けたりした部分をコーキング剤で補修することで、屋根を守ることができます。
また損傷が大きい場合、スレートの交換も対処法の一つです。
防水シートや野地板の補修や交換
スレートの下に施工されている防水シートや野地板が劣化している場合は、補修や交換が必要です。
これらの部位は雨漏りを防ぐ最後の砦として機能しているため、非常に重要です。
屋根全体の葺き替え(大規模な劣化の場合)
防水シートや野地板、スレートまで傷んでいる場合、屋根全体の葺き替えが必要です。
この工事ではこれら全てを新しく施工することで、屋根を新品同様にすることができます。
修理後のアフターケア
修理完了後は、施工後の保証内容や点検スケジュールの確認が重要です。
また異常を感じた場合は速やかに連絡することを忘れないようにしてください。
さらに、修理後も年に1、2回程度の定期的にメンテナンスや清掃を行うことで屋根を長持ちさせることができます。
まとめ
スレート屋根の雨漏り修理は、住宅の維持管理において非常に重要な課題です。
この記事で解説したように雨漏りには様々な原因があり、その対処法も状況によって異なります。
スレート屋根の雨漏り問題は放置すると建物全体に深刻な影響を及ぼす可能性があります。
この記事で得た知識を活かし適切な対応を心がけることで、快適で安全な住環境を維持することができるでしょう。
ぜひこの記事を参考にして、スレートの雨漏りを防いでください。
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