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スレートが割れている!:原因や対処法をご紹介
はじめに

スレート屋根が割れてしまうと、割れた部分から雨水が侵入して雨漏りの原因となります。
そのためスレート屋根が割れた際には早期の対処が必要な場合があります。
この記事ではスレート屋根の割れの原因、症状、対処法、そして予防策について詳しく解説します。
スレート屋根の割れに気づいた方や割れが不安な方はぜひ参考にしてください。
またスレート屋根の補修に関しては以下の記事でも詳しくご紹介しています。
ぜひ併せてご確認ください。
▶︎https://www.risaburo.jp/blog/oshigoto/slate-repair.html
スレート屋根の特徴

スレート屋根は薄いセメント板を重ねて施工される屋根材で、安価で容易に施工できることから日本の住宅で広く使用されています。
スレート屋根の一般的な耐用年数は15年から30年程度とされていますが、気候条件や施工方法、メンテナンスの頻度などの様々な要因によって大きく左右されます。
特に日本の気候は四季の変化が激しく、スレート屋根には大きな負担です。
夏の強い日差しと高温、冬の凍結と融解の繰り返し、そして台風や豪雨などの極端な気象現象により、スレート屋根が劣化することがあります。
また施工方法やメンテナンスも重要です。
適切な施工がなされていない場合、早期の劣化や割れにつながる可能性があります。
定期的なメンテナンスを怠ると小さな問題が大きな損傷に発展する恐れがあります。
スレート屋根の割れの原因

スレート屋根の割れには以下のような原因があります。
これらを理解することで、効果的な予防策を講じることができます。
踏み割れ
屋根の上を歩くことによって生じる割れです。
スレートは比較的薄い材料であるため、体重をかけると割れやすくなります。
特に屋根の点検や修理、アンテナの設置などの際に発生しやすい問題です。
経年劣化
時間の経過とともに、スレートは徐々に劣化していきます。
紫外線や雨、風などの自然現象にさらされ続けることで材質が脆くなり、割れやすくなります。
製品の品質や施工不良
低品質のスレートを使用した場合や施工時の不備があると、早期に割れが発生する可能性が高くなります。
例えば釘の打ち方が不適切だったりスレートの重なりが不十分だったりすると、割れの原因となります。
環境要因
強風や豪雨、雹などの極端な気象現象はスレート屋根に大きなダメージを与える可能性があります。
また樹木の枝が屋根に当たることで、割れが発生することもあります。
温度変化
日中の熱膨張と夜間の冷却による収縮の繰り返しは、スレートに微細なクラックを生じさせ、やがて大きな割れにつながることがあります。
スレート屋根の割れの症状

スレート屋根の割れは初期段階では気づきにくいものの、時間の経過とともに明確な症状として現れます。
これらの症状を早期に発見して適切に対処することが重要です。
ひび割れ
小さな亀裂から始まり、徐々に大きくなっていきます。
ひび割れはスレートの表面に線状に現れ、時間とともに深さと長さが増していきます。
欠け
物理的な衝撃や経年劣化によってスレートの端や角が欠けることがあります。
欠けはスレートの防水性能を低下させ、雨漏りの原因となる可能性があります。
脱落
割れが進行すると最終的にはスレートの一部または全体が脱落することがあります。
これは屋根の防水性能を著しく低下させ、早急な修理が必要となります。
割れの進行過程
割れの進行過程は、通常以下のようになります。
①微細なクラックの発生
②クラックの拡大
③表面の劣化
④明確なひび割れの形成
⑤欠けや脱落の発生
見逃しがちな割れのサインとしては、屋根裏での湿気や水滴の発生や天井のシミや変色、雨樋に堆積しているスレートの破片が挙げられます。
これらの症状に気づいたら、専門業者による点検を受けることをおすすめします。
早期発見と対処が大規模な修理や交換を避けるための鍵です。
スレート屋根の割れに対する対処方法

スレート屋根の割れを発見した場合、適切な対処が必要です。
対処方法は割れの程度や範囲によって異なります。
部分補修
小規模な割れや欠けの場合、部分的な補修で対応できることがあります。
専用の補修材を使用して割れを埋めたりシーリング材で防水処理を施したりします。
この方法は比較的低コストで迅速に対応できるのが利点です。
シーリング
ひび割れや接合部の隙間にはシーリング材を使用して防水処理を行います。
これにより雨水の浸入を防ぎ、さらなる劣化を防止することができます。
ただしシーリングは一時的な対策で、定期的な点検と再施工が必要です。
スレートの交換
割れが大きい場合や複数のスレートに問題がある場合、該当部分のスレートを新しいものに交換します。
この作業は専門知識と技術が必要なため、専門業者に依頼することがおすすめです。
屋根の葺き替えまたはカバー工法
広範囲に渡って劣化が進行している場合や屋根の寿命が近づいている場合、屋根全体の葺き替えやカバー工法を検討する必要があります。
すでに雨漏りが発生していた場合、野地の交換が必要なためカバー工法ができない可能性があります。
これは大規模な工事となりますが、長期的には最も効果的な解決策です。
屋根の点検とメンテナンス
定期的な点検とメンテナンスは割れの早期発見と予防に不可欠です。
専門業者による年1回程度の点検を行い、必要に応じて清掃や補修を実施することをおすすめします。
対処方法を選択する際は、以下の点を考慮することが重要です。
・割れの程度と範囲
・屋根全体の状態と残存寿命
・修理にかかるコストと長期的な経済性
・建物の構造や地域の気候条件
適切な対処方法を選択して迅速に実行することで、スレート屋根の寿命を延ばし建物全体を保護することができます。
まとめ
スレート屋根の割れは適切な知識と予防策によって防ぐことができる問題です。
定期的な点検とメンテナンス、早期の補修対応が重要です。
割れの兆候に気づいたら専門業者に相談し、適切な対処を行うことをおすすめします。
屋根の健全性は家全体の保護に直結するため、日頃からの注意と適切なケアが不可欠です。
スレート屋根の寿命を延ばし快適で安全な住環境を維持するために、この記事で紹介した情報を活用してください。
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