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ルーフィング交換は屋根工事の「最後の砦」!工事のポイントを解説
はじめに

「なんだか天井にシミがある」「雨が降るとポタポタと水滴が落ちてくる」
そんな経験をしたことがある方は、屋根の劣化を疑うかもしれません。
しかし、実はその雨漏りの根本的な原因は、目には見えない「ある建材」にあるかもしれません。
それが、屋根の防水機能を担う「ルーフィング」です。
ルーフィングとは、屋根の一番下にある建材を指し、屋根材の下に敷く防水シートのことです。
瓦やスレートなどの屋根材は、雨から家を守る第一の防衛線ですが、大雨や強風で雨水が浸入してしまった場合、建物を守る「最後の砦」として活躍するのが、このルーフィングなのです。
屋根は、この屋根材、ルーフィング、野地板(のじいた)の三層構造で成り立っています。
このうち、ルーフィングは建物全体の寿命を左右するほど重要な役割を担っており、雨漏り防止の要と言っても過言ではありません。
そこでこの記事ではルーフィングの重要性や種類と特徴、注意点についてご紹介します。
ルーフィングの工事を検討している方はぜひ参考にしてください。
ルーフィングの耐用年数と交換が必要な理由

住宅の健康を守るルーフィングですが、残念ながら永遠にその性能を保ち続けるわけではありません。
経年劣化により、少しずつ防水性能が低下していきます。
ルーフィングは屋根材と異なり、普段目にすることがないため劣化に気づきにくいのが難点です。
ルーフィングの寿命は種類によって異なりますが、一般的なアスファルトルーフィングで10年~20年、高性能な改質アスファルトルーフィング(ゴムアスファルトルーフィング)であれば20年~30年とされています。
一方、屋根材の寿命は瓦で50年以上、スレート屋根で20年~30年、ガルバリウム鋼板屋根で30年~40年と、ルーフィングとは耐用年数が異なる場合があります。
そのため、「屋根材はまだ大丈夫」と思っていても、ルーフィングが先に寿命を迎えているケースは少なくありません。
屋根の張り替え工事や葺き替え工事を行う際は、屋根材を一度すべて剥がすため、普段は確認できないルーフィングの状態をチェックできる絶好の機会です。
ルーフィングが傷んでいたり、寿命が近づいていたりするようであれば、屋根材と合わせてルーフィングも同時に交換することをおすすめします。
これにより、二度手間を防ぎ、長期的に安心して暮らすことができます。
主なルーフィングの種類とそれぞれの特徴

現在流通しているルーフィングは、大きく分けて二つの系統があります。
それぞれの特徴を理解して、ご自宅に最適なものを選びましょう。
アスファルトルーフィング(アスファルト防水紙)
古くから使われている最もポピュラーなタイプです。
アスファルトを含浸させた厚紙の両面に、鉱物質の粉末を塗布して作られています。
安価でコストパフォーマンスに優れているのが特徴です。
耐用年数は約10年~20年で、新築住宅や費用を抑えたいリフォームに選ばれることが多いです。
改質アスファルトルーフィング(ゴムアスファルトルーフィング)
アスファルトに合成ゴムや合成樹脂を混ぜて改良した、高性能なタイプです。
アスファルトルーフィングに比べて、防水性、耐久性、耐候性に優れています。
また、柔らかく破れにくい特性も持っています。
耐用年数は約20年~30年で、より高い防水性能と耐久性を求める方におすすめです。
さらに、近年では「粘着層付きルーフィング」や「透湿防水ルーフィング(とうしつぼうすいルーフィング)」など、特殊な機能を持ったルーフィングも普及しています。
粘着層付きはタッカー(大きなホチキスのような道具)を必要としないため、施工性が高く、より高い防水性能を発揮します。
透湿防水は、外部からの雨水は通さず、内部の湿気は外に逃がすことで、建物の結露を防ぐ効果があります。
ルーフィングの種類については以下の記事で詳しくご紹介しています。
ぜひ併せてご確認ください。
▶︎知っておきたいルーフィング材の種類と特徴
ルーフィング交換工事の注意点

「自分でDIYすれば安く済むのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ルーフィング交換は高所での作業であり、非常に危険を伴います。
また、ルーフィングの重ね方やタッカー(ホチキス)を打つ位置、補修の仕方など、専門的な知識と技術が求められます。
施工方法を誤ると、せっかく交換しても雨漏りを引き起こす原因となってしまいます。
ご自宅を雨水の被害からしっかりと守り、安心して暮らすためには、ルーフィング交換は必ず専門の業者に依頼するようにしてください。
専門業者は安全対策を万全に行い、確かな技術で適切な施工を行ってくれます。
どのような基準で業者を選べば良いのかは、以下の3つのポイントを参考にしてください。
豊富な実績と確かな技術力があるか
長年にわたり地域で屋根工事を手がけ、多くの実績を持つ業者は、さまざまな屋根の状況に対応できる経験と技術を持っています。
専門的な資格や許可を持っているか
建築業許可や関連資格を持っている業者は、法的な要件を満たし、信頼性が高いと言えます。
丁寧な説明と明確な見積もりを出してくれるか
難解な専門用語を避け、分かりやすい言葉で丁寧に説明してくれるか、追加費用のない明確な見積もりを提示してくれるかを確認しましょう。
まとめ
ルーフィングは、普段目にすることはありませんが、その防水性能が低下すると、雨漏りという深刻な問題に繋がってしまいます。
ルーフィング交換は、屋根の健康を保ち、住宅の寿命を延ばすために非常に重要なメンテナンスです。
ご自宅の屋根を守るためにも、定期的な点検と、信頼できる専門業者へのご相談をぜひご検討ください。
ぜひこの記事を参考にして、ルーフィングの工事を検討してください。
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