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知っておきたいルーフィング材の種類と特徴

はじめに

ルーフィングシート

ルーフィング材は屋根からの雨水の浸入を防ぐために重要です。

ルーフィングとは屋根材の下に施工される防水シートのことで、建物の耐久性を維持し、雨漏りを防ぐために欠かせません。

この記事では、ルーフィング材の概要や各種の特徴とメリット・デメリットについてご紹介します。

ルーフィング選びに迷っている方はぜひ参考にしてください。

ルーフィング材とは?

ルーフィングシート

ルーフィング材は屋根の防水層を形成するために使用されるシート状の材料で、主にアスファルトや合成樹脂で作られています。

ルーフィング材は屋根材の下に設置され、雨水が屋根の隙間から浸入するのを防ぎ、建物の内部を守る役割を果たします。

特に雨が多い地域や湿気の多い環境では、ルーフィング材の選択が建物の耐久性に大きく影響します。

ルーフィングを適切に選ぶことで、長期間にわたって防水性能を維持しメンテナンスの手間を減らすことができます。

これにより快適な住環境を維持することができます。

アスファルトルーフィング

アスファルトルーフィングは最も一般的に使用されるルーフィング材の一つであり、アスファルトを主成分とする防水シートです。

アスファルトの特性により、高い防水性能を持ち比較的安価で入手できるため、広く普及しています。

アスファルトルーフィングのメリット

アスファルトルーフィングのメリットは、まずそのコストパフォーマンスです。

初期投資が低く施工も簡単なため、予算を抑えたい場合に適しています。

また防水性能も高く、適切に施工されれば雨水の浸入を効果的に防ぎます。

さらにアスファルトルーフィングは柔軟性があり、屋根の形状に合わせて容易に加工できるため、複雑な屋根形状にも対応可能です。

アスファルトルーフィングのデメリット

一方でデメリットも存在します。

アスファルトルーフィングの耐用年数は約15年程度とされており、定期的なメンテナンスや交換が必要です。

また温度変化に対する耐性が弱く、特に低温時には割れやすくなることがあります。

改質アスファルトルーフィング

改質アスファルトルーフィングはアスファルトにゴムや合成樹脂を加えたもので、通常のアスファルトルーフィングよりも優れた性能を持っています。

このルーフィングは特に温度変化に対する耐性が高く、低温時でも割れにくいという特長があります。

これにより、寒冷地や温度差の激しい地域での使用に適しています。

改質アスファルトルーフィングのメリット

改質アスファルトルーフィングのメリットは、耐久性が高く、長期間にわたって防水性能を維持できる点です。

一般的に耐用年数は15年から20年程度とされており、長期的なメンテナンスコストを抑えることができます。

また施工も比較的簡単で、屋根の形状に合わせて柔軟に対応できるため、複雑な屋根にも適しています。

改質アスファルトルーフィングのデメリット

一方で透湿性が欠如しているため、内部の湿気を外に逃がしにくいというデメリットがあります。

これにより結露が発生しやすくなり、屋根裏や壁の劣化を招く可能性があります。

対策として適切な通気層の設置や屋根裏の換気を確保することで、湿気を効果的に排出し結露を防ぐことができます。

粘着層ルーフィング

粘着層ルーフィングは粘着剤が施されたシートで、施工が非常に簡単であることが特徴です。

屋根に直接貼り付けるだけで防水層を形成できるため、施工時間を大幅に短縮できます。

この特性から急な雨に見舞われた際の応急処置としても利用されることがあります。

タッカーや釘を使用しないため、屋根材に穴を開けることがなく防水性能が安定します。

粘着層ルーフィングのメリット

粘着層ルーフィングのメリットは、隙間なく密着させることによる高い止水性です。

そのため雨水の浸入をしっかりと防ぐことができます。

粘着層ルーフィングのデメリット

一方で透湿性が欠如しているため、湿気を逃がす場所を塞いでしまうことがあります。

このため室内の湿度が高くなりやすく、特に湿気の多い地域では注意が必要です。

また粘着層ルーフィングは高価であるため、コスト面でのデメリットも考慮する必要があります。

高分子系ルーフィング

高分子系ルーフィングは合成樹脂を使用したもので、耐久性が非常に高く、長寿命です。

紫外線や化学物質に対する耐性が強く劣化しにくいため、長期間にわたって防水性能を維持します。

高分子系ルーフィングのメリット

高分子系ルーフィングのメリットとして、合成樹脂の特性による軽量性があります。

これにより屋根の負担を軽減し、地震対策としても効果的です。

建物全体の耐震性を向上させるため、特に地震が多い地域での使用が推奨されます。

また施工時の取り扱いが容易で複雑な屋根形状にも対応可能なので、様々な建物に適用できます。

高分子系ルーフィングのデメリット

一方で、初期コストが高くなるというデメリットがあります。

透湿系ルーフィング

透湿防水ルーフィングは、湿気を排出しつつ雨水を防ぐことが特徴です。

これにより屋根裏や壁の結露を防ぎ、建物の劣化を抑えることができます。

透湿防水ルーフィングのメリット

透湿防水ルーフィングは湿気を逃がしつつ防水性能を維持することができるため、結露を防ぎ、建物の耐久性を高めるメリットがあります。

特に湿度が高く、結露が心配される地域での使用がおすすめです。

透湿防水ルーフィングのデメリット

一方で、高分子系ルーフィングと同様に初期コストの高さがデメリットです。

まとめ

ルーフィング材の選択は、住宅の防水性能や耐久性に大きな影響を与えます。

お家に合ったルーフィング材を選ぶことで雨漏りや建物の劣化を防ぎ、快適な住環境を維持することが可能です。

また施工方法やメンテナンスも重要であり、専門的な知識を持つ業者による適切な施工が求められます。

ルーフィング材の特性を理解し最適な選択と施工を心がけることで、住まいを長く守ることができます。


私たち坪井利三郎商店は屋根外壁診断のご相談をいただいたら、長久手市にて屋根ひとすじに100年以上に渡り携わってきた経験とプロの技で、あなたのお住いの屋根・外壁を詳細に点検・診断いたします。


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