屋根において漆喰を使う場所は、主に「棟(むね)」と呼ばれる部分です。棟の施工には棟専用の施工が行われ、その施工に漆喰は古くから使われてきました。
棟の一番下に塗られている白い部分が漆喰です。ちょうど棟の瓦と平面の瓦のつなぎ目の隙間部分を、保護するように塗られています。
一昔前の漆喰は棟瓦の下にある葺き土に雨水が入り込まないようにする役割がありましたが、現在の「瓦屋根標準設計・施工ガイドライン」(瓦ガイドライン工法)という耐震・耐風の基準が高いガイドライン工法が設けられてからは葺き土を守る役割は必要なく、美観的な役割へと変化しました。