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セメント瓦とは?瓦の種類と特徴を簡単に解説

セメント瓦とは?

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こんにちは。

今回はセメント瓦について解説していきます。

前回まで解説してきた瓦は粘土を材料に使用する粘土瓦だったのに対し、文字通りセメントを材料とするセメント瓦の特性を解説していきます。

セメント瓦とはどんな瓦なのか?

瓦とは基本的には粘土を焼成して作られています。


しかしセメント瓦はその名の通りセメントを瓦の形に成形し、塗装して作られた瓦です。


これはどちらかというと、九州地方に多く普及している屋根材ですが、全国各地でセメント瓦が葺かれている(屋根を工事することを「葺く」といいます)屋根はあります。


 そして、セメント瓦の中でも特に全国的に普及したのが、海外からの輸入製品である「モニエル瓦」と呼ばれるものです。


こちらはセメント瓦の中でも、表面に「スラリー層」と呼ばれる色粉を固めた層があるものです。


セメント瓦の利点

 セメント瓦は、一般的な粘土瓦とは様々な点で性能の異なる瓦です。


粘土瓦に無いセメント瓦の利点として寸法の正確性が挙げられます。


















これは粘土瓦の製造に根深くかかわる問題なのですが、粘土を乾燥させて焼成する粘土瓦では、瓦一枚一枚で寸法に多少の誤差が出る(現在JIS規格により定められている瓦の寸法誤差の許容範囲は±3mmです)という特徴があります。


これは、粘土瓦を製造するときに粘土に含まれる鉱物成分を完全に均一にすることが困難であること。焼成の際に瓦を入れる窯の中でも、場所によって細かな温度や熱し方に差が出てしまいうことなどから、粘土瓦の乾燥と焼成の過程で瓦が縮小する際に発生するものです。


セメント瓦は乾燥、焼成などの工程で瓦が縮むということがないので、より高い精度で製品一枚ずつの寸法を合わせることができるのです。

 

これにより、屋根を葺く(施工する)職人の負担を減らすことができます


言い方を選ばなければ、セメント瓦であれば、誰でも簡単に屋根を葺くことができるのです。


瓦を取り扱う屋根職人は、瓦一枚一枚の寸法の細かな差異を見極め、屋根全体に問題がないように葺くことができるよう調整します。


この微妙な差を見極め、屋根一つ一つに合った葺き方を実践していくというのは困難を極め、職人の腕の見せ所でもあります。


その必要がなくなるということは人を選ばず葺くことができるということであり、セメント瓦の大きな利点と言えます。

セメント瓦の弱点

セメント瓦と粘土瓦を比較した時の利点は先述の通りですが、その分弱点もあります。


それが、セメント瓦は定期的な塗装が必要だということです。


セメント瓦はその性能から褪色(たいしょく、色あせのことです)を起こしやすく、色あせなどが目立ちやすい瓦です。


また、セメント自体は水を吸いやすい材料です。


セメント瓦はこの弱点を補うために表面を塗装して膜を作ることで防水性を確保しているのですが、経年劣化による塗膜の劣化を放置すれば、雨漏りの原因にもなります。

 

よって、セメント瓦は定期的なメンテナンスと塗装が必須で、継続的な費用が発生します。


粘土瓦はこういった継続的な費用はかかりにくく、長期的に見ればセメント瓦より安く済むケースが多いのです。

モニエル瓦について

 先ほど少し出てきたモニエル瓦について解説していきたいと思います。


モニエル瓦は従来日本で普及していたセメント瓦に無い、洋風の雰囲気のあるセメント瓦として人気でした。


しかし定期的な塗装が必要なうえ、塗装を行う際の注意点がありました。


モニエル瓦の表面に色粉を固めて形成する「スラリー層」に適切な処理を施し、専用の塗料を使用しないと塗った塗料が剥がれやすくなるという点です。


モニエル瓦は当時多くの屋根に葺かれていましたが、この二点に加え、現在でも人気の高い平板瓦が台頭してシェアを奪われ、ついには廃版となりました。

最後に

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最後までお読みいただきありがとうございます。


今回はセメント瓦について解説しました。


特にモニエル瓦は当時良く使用されていましたが、廃版になったということもあり、今では葺き替えられている(葺き替え=屋根の瓦を全面的に新しいものに替える工事)ケースも多いです。


皆様の屋根はいかがでしょうか?


今回も、皆様の住宅の屋根を判別するのに、少しでもお役に立てれば幸いです。




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