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釉薬瓦とは?瓦の種類と特徴を簡単に解説

釉薬瓦とは

今回は、釉薬瓦と呼ばれる瓦について解説していきます。


釉薬瓦とはどんな瓦なのか?

 釉薬瓦とは、現在の新築や、古い瓦屋根を新しい瓦屋屋根に交換する葺き替え工事において、主流となっている瓦です。

人気の秘訣として、その性質上、様々な色があり、和風洋風関係なく馴染みやすい瓦であること。

吸水率と呼ばれる数値がトップクラスに低く経年劣化に強いことなどが挙げられ、その耐用年数は60年と言われています。

釉薬瓦の釉薬って?

 釉薬瓦とはその名の通り、「瓦」に「釉薬」が使用されているもののことです。


ではこの釉薬とはなんでしょうか?ご存じの方も多いかと思いますが、この釉薬とは一般的に陶器に使用されるものです。


釉とはうわぐすりとも読み、古くから陶器に使われてきました。


皆様が普段使われている、お皿やマグカップなどを想像されると分かりやすいかもしれません。


あの表面のツルツルしたガラス質のコーティングのようなものを、瓦用にアレンジして使っている瓦、それが釉薬瓦です。


このことから釉薬瓦は、「陶器瓦」という呼ばれ方をすることもあります


また特徴として釉薬瓦は釉薬で瓦を包むので、現在主流の瓦の中では最高の吸水率の低さ(吸水率が低い=水を吸いにくい=経年劣化しにくい)を誇ります。


皆様が普段使用されている湯飲みやお皿が、水を吸わないのと同じです。


さらに釉薬瓦が様々な色取り揃えているのは、この釉薬のおかげです。


釉薬を作る際に鉱物を調合して焼成すると、鉱物が変化して様々な色を出すのです。


これにより、製品に合った釉薬を塗布し、様々な色の瓦を取り揃えることができます。

二種類の釉薬。「マット釉」と「フリット釉」

 釉薬瓦は、一般的な陶器のように釉薬を表面に塗っていることがわかりました。


この釉薬とは、焼成した後どんな色にするかなどの様々な要素で微妙に調合する成分や割合が変わり、数えきれないほどの種類があります。


しかし現在屋根に葺かれている釉薬瓦に使われる釉薬には、次の二つの大きなカテゴリーに分けられます。


調合成分にガラス成分が含まれる「フリット釉ゆ)」と、ガラス成分を含まない「マット釉(ゆ)」です。


フリット釉の釉薬瓦

 先述のように、フリット釉とはガラス成分を含んだ釉薬のことです。

フリットという言葉自体が、陶芸用語でガラス粉を指すようです。

この釉薬を使用した瓦は表面が陶器のようなツルツルした手触りになります。

フリット油を使った瓦の特徴として、貫入(かんにゅう)があります。


これはフリット釉の釉薬でできた膜にヒビが入り、クモの巣状の模様が入ることです

これは、瓦に釉薬を塗って焼成した後、瓦の熱を冷ますときに釉薬の膜で形成されるものです。


出来立ての製品だと見えにくいですが、何年、何十年と屋根を守ってきた瓦は埃などが入り、徐々に目立ってきます。


しかしあくまで表面の膜に入るヒビですので、瓦自体にヒビ割れが入るわけではありません。

 

この貫入という現象で入る模様は、陶芸の世界では模様として活用されています。


フリット釉を使った瓦の場合も、特性の一つとして理解していただければ幸いです。


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 フリット釉を使用した瓦です。釉薬瓦は日本では戦後になって普及したものですが、この青磁色のフリット釉の釉薬瓦が一時期流行し、今でも通りがかりによく目にすることができます。
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 フリット釉を使用した釉薬瓦の表面です。非常に細かな線が見えます。実際に屋根に葺かれて(瓦などの屋根材を屋根に施工することを「屋根を葺く」といいます)長年の埃などが溜まると見えやすくなります。

マット釉の釉薬瓦

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 こちらは、フリット釉と違ってガラス成分が含まれない釉薬です。

この釉薬を使用した瓦は、名前の通りマットな質感に仕上がります。

マット釉を使った瓦は比較的新しく開発されたもので、現行の瓦メーカーが取り扱う釉薬瓦はほとんどがこちらの製品になります。

しかし、中には色の質感をこのマット釉では表現できない色合いもあります。

数としては少なめですが、今でもフリット釉使用の瓦しかない色の瓦もあります。

最後に

最後までお付き合いいただきありがとうございます。

今回は、釉薬瓦について解説しました。現在主流の瓦なだけあって、多くの一般住宅がこの瓦を使用しています。

皆様の住宅はこの釉薬瓦でしょうか?瓦の工事をお考えの方であれば、瓦の知識を知って損はありません。

今後もこのように瓦や屋根の様々な記事を更新していきますので、ご興味のある方に少しでもお力添えできれば幸いです。



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