屋根は主に紫外線、風雨、温度変化といった自然環境にさらされています。
太陽からの紫外線は屋根材に直接的なダメージを与え、特にアスファルトシングルや塗装された金属屋根は紫外線によって劣化しやすく色あせやひび割れが生じます。
強風や豪雨は物理的な損傷の原因です。
特に風によって飛ばされた枝やゴミが屋根に当たることで傷がつくことがあります。
また大雨によって水が溜まりやすい部分では、水漏れや腐食が進行するため注意が必要です。
また昼夜の温度差や季節ごとの温度変化も影響します。
温度変化によって屋根材が膨張・収縮し、その結果としてひび割れや剥離が生じることがあります。

適切な施工がなされていない場合、早期に劣化が進行する可能性があります。
例えば防水シートの施工不良や接合部の処理不足などは後々大きな問題を引き起こすことがあります。
また定期的なメンテナンスを怠ると、小さな損傷が大きな問題に発展することがあります。

地域特有の環境要因も屋根の劣化を加速させます。
海岸近くでは塩害を原因とした劣化が起こりやすいです。
特に金属屋根にお住まいの場合、錆びやすくなるため注意が必要です。
積雪地域では雪の重さによって屋根に負担がかかり、劣化してしまう恐れがあります。
定期的に雪下ろしを行うことでこれを防ぐことができます。

主にひび割れ、剥がれ、色褪せ、コケの発生の４種類が挙げられます。
ひび割れは屋根材の表面に亀裂が入っている状態で、そこから雨水が浸入する恐れがあります。
剥がれは屋根材の一部が浮き上がったり脱落したりしている状態で、そこからの雨水の浸入につながります。
色あせは紫外線などの影響で屋根材の色が変わることで、主に美観に影響します。
湿気が多い場所ではコケや藻が生えることもあります。
この場合、屋根材の水分保持能力も低下している可能性があります。

屋根裏からも劣化の兆候を確認することができます。
屋根裏では雨漏りの後やカビの発生、木材の腐食・変色に特に注意しましょう。
天井や壁にシミや水滴が見られる場合、すでに雨漏りが発生している恐れがあります。
また浸入した雨水を原因とした湿気によって、カビが発生している場合も注意が必要です。
カビはアレルギーを引き起こし健康問題の原因にもなるので早めに専門業者に依頼しましょう。
また家の木材が腐食したり変色したりしていると、水分の浸入が考えられます。

目視で確認できる範囲には限りがあります。
そのため定期的に専門業者による診断を受けることをおすすめします。
専門業者は経験と専門知識を活かし、見落としがちな箇所も含めて詳細な診断を行うことができます。
また高所作業になるため、安全面でも専門業者への依頼は重要です。

年に1～2回程度、定期的に屋根の状態を確認することをおすすめします。
特に台風や大雨後には必ず点検を行いましょう。
早期発見・早期対応が、大規模な修理を防ぐ鍵となります。
また自分自身で点検する際には双眼鏡などを使って遠目から確認すると安全に点検できます。
屋根の修理は高所での作業となり大変危険な上、専門的な知識や技術が必要です。
そのため実際の修理はご自身では行わずに専門業者に依頼しましょう。
専門業者に依頼する際は、まず口コミやホームページで施工実績・評判を調べるようにしましょう。
また保証内容が充実していたり保証期間が長い場合、修理後に何かあったときも安心です。

修理方法には部分的補修から全面的葺き替えまで様々です。
それぞれメリット・デメリットがあるので、自身のお住まい状況と予算に応じて最適な方法を選択しましょう。

屋根の劣化は家全体への影響だけでなく、安全面でも大きく関わっています。
そのため早期発見と適切対策は非常に重要です。
また日頃から可能な限り、目視での点検も心掛けましょう。
それによって小さな問題でも早期発見でき、大規模修理へと発展させず済むケースも多々あります。
屋根が劣化しているのに気づいた時はぜひこの記事を参考にして対応してください。

私たち坪井利三郎商店は屋根外壁診断のご相談をいただいたら、長久手市にて屋根ひとすじに100年以上に渡り携わってきた経験とプロの技で、あなたのお住いの屋根・外壁を詳細に点検・診断いたします。

あわせて今後の住まい方についてもヒアリングさせていただきながら、住まいにあわせた最適なメンテナンスのご提案を無料で実施させていただきます。お気軽にお問い合わせください。