宮を手掛ける親方というと、ある程度年配の人というイメージをお持ちになられるかも知れない。実際に当社にも現場での経験が30年以上というベテランが数多く在籍している。 その反面堂宮の葺き師を目指す若い力も着実に力をつけてきている。浅井(33歳)もそんな次の時代を担う若い親方格の一人だ。
そんな浅井の思い出に残る現場を聞いてみた。「何と言っても初めてお寺の親方を任せてもらった(常滑市の)斉年寺様の庫裏工事ですね。初めて現場での段取りやら納まり等々、全てに責任を持つということは、非常にプレッシャーを感じたが、その分非常に遣り甲斐のあった現場でした。」と嬉しそうに当時のことを思い出す。
メインルーファー 浅井 洋考


「刻み袖の摺り合せなんかも全部ひとりでやった。非常に良い仕上りになったと満足している。まあもっとも『親方としてやるわけだから、単に上手い仕事が出
来るというだけで満足していてはいけない』とよく言われますけどね…。斉年寺様の場合では瓦の搬入路が上手く確保できなかったため、瓦揚げに手がかかり、
結局工期が少し長くなってしまった…。現場の段取り全体に目を配り、いかに効率の良い現場を作り上げていくかと言うことがお施主様のためにもなるし
ね…。」と若き親方としての自覚も滲ませる。
「お寺の仕事も面白いけれど、葺き替えの現場なんかでお施主様がみえる現場だと、お施主様のことを考えて仕事をしています。休憩の時にお茶をよばれながら話をしたり、声を掛けてもらったりしたときは、いつも以上に頑張れたりしますね(笑)。」
「修行時代には人一倍先輩の親方達に可愛がってもらい、扱き使われた(?)のは辛かったけれど、今となっては非常に良い糧となった。まだ まだ勉強することは山のようにあります。奥が深いからこそこの仕事は面白い。」と若き親方としてのスタートを切ったばかりの浅井が、どこまで力をつけてい けるのかに期待したい。
「お寺の仕事も面白いけれど、葺き替えの現場なんかでお施主様がみえる現場だと、お施主様のことを考えて仕事をしています。休憩の時にお茶をよばれながら話をしたり、声を掛けてもらったりしたときは、いつも以上に頑張れたりしますね(笑)。」
「修行時代には人一倍先輩の親方達に可愛がってもらい、扱き使われた(?)のは辛かったけれど、今となっては非常に良い糧となった。まだ まだ勉強することは山のようにあります。奥が深いからこそこの仕事は面白い。」と若き親方としてのスタートを切ったばかりの浅井が、どこまで力をつけてい けるのかに期待したい。