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屋根葺き替えにかかる日数は?工事の流れと期間を徹底解説
はじめに
屋根は住宅を雨風や紫外線から守る重要な役割を担っています。
しかし、時間の経過とともに劣化は避けられず、特に築年数が経過した住宅では「屋根の葺き替え」を検討する時期が訪れます。
屋根の葺き替えは、住まいの耐久性を高め、美観を回復させるために不可欠な大規模工事です。
この工事を計画する上で、多くの方が気になるのが「屋根の葺き替えにかかる日数」でしょう。
具体的な作業工程や、その期間に影響を与える様々な要因を事前に把握することは、スムーズな工事進行のために非常に大切です。
本記事では、屋根葺き替え工事の基本的な流れから、一般的な工期の目安、そして期間を左右する要素までを詳しく解説します。
屋根葺き替え工事の基本的な流れと期間
屋根の葺き替え工事は複数の工程を経て完了します。
それぞれの工程にかかる時間を理解することで、全体の日数が見えてきます。
見積もり・契約段階
最初のステップは、専門業者への相談と見積もりの依頼です。
複数の業者から見積もりを取り、工事内容や費用、工期などを比較検討します。
契約に至るまでには数日から数週間かかることが一般的です。
足場の設置期間
安全に作業を行うためには、足場の設置が必須です。
足場設置は通常1〜2日程度で完了しますが、設置場所の状況や屋根の形状によってはもう少し時間がかかる場合もあります。
既存屋根材の撤去作業
足場が組まれた後、既存の屋根材を撤去する作業に入ります。
屋根材の種類や面積、劣化状況によって日数は異なりますが、一般的には2〜4日程度を見込むと良いでしょう。
この際、発生する廃材の処理も同時に行われます。
下地の補修とルーフィング施工
既存屋根材の撤去後、下地の状態を確認し、必要に応じて補修を行います。
その後、防水シートであるルーフィングを隙間なく丁寧に施工します。
この工程も屋根の劣化具合により期間が変動しますが、2〜3日程度が目安です。
新しい屋根材の設置作業
ルーフィングが完了したら、いよいよ新しい屋根材を設置していきます。
選択した屋根材の種類(ガルバリウム鋼板、スレート、瓦など)や屋根の複雑さによって、この作業にかかる日数は大きく変わります。
一般的には3〜7日程度かかりますが、特殊な屋根材や大規模な屋根の場合にはさらに時間を要することもあります。
足場の解体と最終確認
新しい屋根材の設置が完了したら、足場を解体し、工事現場の清掃を行います。
最終的な仕上がりの確認を行い、問題がなければ全ての工程が終了です。
この作業は通常1〜2日程度で完了します。
葺き替えにかかる日数の具体的な目安
一般的な戸建て住宅の場合、屋根の葺き替え工事は約7日から14日間が目安とされています。
しかし、この日数はあくまでも平均的なものであり、いくつかの要因によって変動します。
屋根材の種類が工期に与える影響
使用する屋根材によって工期は大きく変わります。
例えば、軽量で加工しやすいガルバリウム鋼板は比較的短期間で施工できる傾向があります。
一方で、和瓦などの重い瓦材は設置に時間と手間がかかるため、工期が長くなる傾向があるのです。
屋根の形状や面積が工期に与える影響
複雑な形状の屋根や、面積の広い屋根は、単純な切妻屋根や寄棟屋根に比べて作業に時間がかかります。
特に、屋根面が多い寄棟や、急勾配の屋根は、安全確保のための準備や作業の慎重さが求められるため、工期が長くなる傾向にあります。
天候不良による作業中断のリスク
屋根工事は屋外作業であるため、天候に左右されやすいものです。
雨や強風、雪などの悪天候時には作業を中断せざるを得ません。
特に梅雨の時期や台風シーズンは、予期せぬ中断により工期が延びる可能性が高くなります。
これらを考慮して、余裕を持ったスケジュールを組むことが重要です。
葺き替え工事の期間を左右するその他の要因
屋根の劣化状況と下地補修の有無
既存の屋根材を撤去した際、下地の腐食や損傷がひどい場合は、大掛かりな補修が必要になります。
下地補修の範囲が広ければ広いほど、その分の作業日数が増えることになります。
事前の現地調査で正確な状況を把握することが、工期のズレを最小限に抑える上で大切です。
選択する屋根材の特性と施工難易度
特定の屋根材は、その取り付けに専門的な技術や特殊な工具を必要とします。
例えば、太陽光パネルの設置を同時に行う場合や、既存の屋根に太陽光パネルが設置されている場合は、その取り外しと再設置にも時間と専門知識が求められます。
このような特殊な条件も工期延長の要因となります。
職人の人数と業者による作業効率
工事に携わる職人の人数や、その業者の作業効率も工期に直結します。
熟練した職人が複数いる現場では、安全かつ迅速に作業が進められる傾向があります。
一方で、人員が少ない場合や、作業に不慣れな職人が多い場合は、予定よりも時間がかかってしまう可能性もあります。
工事中の予期せぬトラブル発生リスク
屋根工事は高所作業であり、常に危険と隣り合わせです。
また、既存の構造物に関連する予期せぬ問題(例えば、建物の構造的な欠陥や、アスベストを含む屋根材の発見など)が発生する可能性もゼロではありません。
これらのトラブルが発生した場合は、原因調査や対策に時間を要するため、工期が大幅に延びることも考えられます。
屋根葺き替えを検討する際の注意点
信頼できる業者の選び方
屋根工事は専門知識と技術が求められるため、信頼できる業者を選ぶことが最も重要です。
複数の業者から相見積もりを取り、実績や評判、担当者の対応などを比較検討しましょう。
見積もり内容の確認ポイント
見積書には、工事内容、使用する材料、費用内訳、工期などが具体的に記載されているかを確認します。
不明な点があれば、納得がいくまで業者に質問し、曖昧な表現がないか注意深くチェックしてください。
追加費用が発生する可能性についても事前に確認しておくと安心です。
保証とアフターサービス
工事後の保証期間やアフターサービスの内容も重要な確認事項です。
万が一、工事後に不具合が発生した場合に、どのような対応をしてもらえるのかを契約前に明確にしておきましょう。
長期的な安心のためにも、保証制度が充実している業者を選ぶことが推奨されます。
まとめ
屋根の葺き替えは、大切な住まいを守るための重要な投資です。工事にかかる日数は、屋根の形状や面積、選ぶ屋根材、天候、そして業者の作業効率など、様々な要因によって変動します。
一般的な戸建て住宅であれば、約7日から14日間が目安ですが、予期せぬトラブルや補修の必要性によって期間が延長される可能性も考慮しておくべきです。
本記事で解説した工事の流れや、期間を左右する要因、そして生活への影響と対策、注意点などを参考に、計画的に準備を進めてください。
信頼できる業者を選び、納得のいく見積もり内容で契約し、快適で安全な住まいを長く維持しましょう。
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