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タイル外壁には塗装が必要?:メンテナンスについて
はじめに

タイル外壁の塗装は建物の美観と耐久性を維持するための重要な選択肢です。
タイルは耐久性が高くメンテナンスが比較的容易な外壁材として知られていますが、時間の経過とともに劣化は避けられません。
本記事では、タイル外壁の特徴や塗装の必要性、方法、費用について詳しく解説します。
タイル外壁のお家にお住まいの方はぜひ参考にしてください。
タイル外壁の魅力と特徴

タイル外壁はその耐久性と美しさから多くの建物で採用されています。
タイルは無機質素材であるため紫外線や風雨に対する耐性が高く、本来の耐用年数は40年以上とされています。
この高い耐久性によりタイル外壁は長期にわたって建物を保護し、メンテナンスの頻度を抑えることができます。
また、タイル外壁の魅力はその多様なデザイン性にもあります。様々な色、形、テクスチャのタイルを組み合わせることで、建物の外観に個性と高級感を与えることができます。さらに、タイルは汚れが付きにくく、清掃も比較的容易です。
しかし、目地部分は経年劣化により、水分の浸入や剥落の原因となる可能性があります。
またタイル表面の汚れや色褪せも時間とともに目立つようになることがあります。
これらの問題に対処するため、適切なメンテナンスや塗装が必要です。
タイル外壁の塗装は必要か?

タイル外壁は基本的に塗装が不要とされていますが、状況によっては塗装が効果的な選択肢となります。
以下のような場合、タイル外壁の塗装を検討することをおすすめします。
・目地材の劣化が進行している場合
・美観の維持・回復が必要な場合
・タイル表面の汚れや色褪せが気になる場合
塗装を行うことで、以下のようなメリットが得られます。
美観の回復・維持
汚れや色あせを改善し、建物の外観を美しく保つことができます。
目地部分の保護
雨水の浸入を防ぎ、目地材の劣化を防止します。
タイル表面の保護
クリア塗装を施すことで、タイルの元の風合いを維持しつつ、表面を保護できます。
また定期的な塗り替えにより、大規模修繕工事を回避できる可能性が高まります。
タイル外壁塗装の方法と工程

タイル外壁の塗装は、以下の手順で行われます。
①表面の清掃
まずタイル外壁の表面を清掃し、汚れやほこりを取り除きます。
この段階でタイル目地のシーリング打ち替えなどの補修も必要に応じて行います。
タイル目地の状態を確認し、やせていたり欠けている箇所がないかチェックします。
②タイルの洗浄
高圧洗浄機を使用して、タイル外壁についた泥やホコリを洗い流します。
その後、タイル洗浄用の薬剤を使用してタイルを洗浄します。
この際薬剤が濃すぎるとタイル自体を傷める可能性があるため、適切な濃度調整が重要です。
③クリア防水塗料の施工
タイルの洗浄が完了したら、クリア防水塗料を塗布します。
一般的に、ローラーやスプレーヤーを使用して塗布を行います。
塗装は以下の順序で行われます。
・下地(プライマー)塗り
・中塗り
・上塗り(トップコート)
各工程の間には適切な乾燥時間を設ける必要があります。
また塗料の種類や気温、湿度などの環境条件によって、塗布方法や乾燥時間が変わることがあるため、製品の取扱説明書や専門家の指示に従って施工を行うことが重要です。
タイル外壁の塗装とメンテナンスにおける注意点

タイル外壁の塗装後も、適切なメンテナンスを行うことが建物の美観と耐久性を維持するために重要です。
以下に塗装後のメンテナンス方法と注意点を説明します。
定期点検
少なくとも年に1回は外壁の状態を点検することをおすすめします。
特に以下の点に注意して点検を行いましょう。
・タイルのひび割れや剥がれ
・目地の劣化や欠落
・塗膜の剥がれや変色
・雨漏りの兆候
早期に問題を発見し対処することで、大規模な修繕を防ぐことができます。
なお、外壁からの雨漏りについては以下の記事で詳しくご紹介しています。
ぜひ併せてご確認ください。
▶︎雨漏りの原因は屋根以外にも!:外壁からの雨漏りについてご紹介
清掃方法
定期的な清掃は外壁の美観を保つだけでなく、劣化の予防にも効果があります。
以下の方法で清掃を行いましょう。
高圧洗浄
約10年ごとに高圧洗浄を行い、表面の汚れを落とします。
中性洗剤による洗浄
高圧洗浄で落ちない汚れには、外壁タイル用の中性洗剤を使用します。
ただし、白い汚れ(エフロレッセンス)が見られる場合は、専用の薬品を用いる必要があるため、専門業者に相談することをおすすめします。
補修
小さな損傷は早めに補修することで大きな問題に発展するのを防ぐことができます。
タイルの欠けや目地の劣化などは、専用の補修材を使用して対処できます。
ただし、大規模な補修や塗り直しが必要な場合は、専門業者への依頼がおすすめです。
塗装後の注意点
塗装後は以下の点に注意しましょう。
乾燥期間を十分に設け、強い衝撃を与えないようにしてください。
また定期的に塗膜の状態を確認し、もし汚れが付着した場合は早めに洗浄しましょう。
これらの注意点を守ることで、塗装の効果を長く維持することができます。
まとめ
タイル外壁の塗装は建物の美観と耐久性を維持するための重要な選択肢です。
タイル自体は耐久性が高いものの、目地の劣化や美観の維持のために塗装が必要となる場合があります。
塗装を行う際は、適切な工程と塗料の選択が重要です。
また、塗装後も定期的なメンテナンスを行うことで、建物の価値を長く保つことができます。
専門業者に相談し、建物の状態に合わせた最適な塗装とメンテナンス計画を立てることで、より快適な生活を実現してください。
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