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屋根瓦修理の詐欺手口と対策!悪質業者から身を守る完全ガイド
はじめに

近年、日本各地で頻発する台風、地震、豪雨などにより家屋、特に屋根や瓦が損傷するケースが増加しています。
これに伴い、屋根修理の需要が急増していますが、その一方で、消費者の不安や知識不足につけ込む悪質な修理業者による詐欺被害も後を絶ちません。
特に、高齢者世帯を狙った訪問販売や、無料点検を装った巧妙な手口が横行しています。
本記事では、このような屋根・瓦修理詐欺から身を守るために、その典型的な手口、悪質業者の見分け方、そして具体的な対策について詳しく解説します。
知っておくべき!屋根・瓦修理詐欺の典型的な手口

屋根・瓦修理詐欺の手口は多岐にわたりますが、ここでは特に注意すべき典型的なパターンをいくつかご紹介します。
これらの手口を知っておくことで、詐欺被害を未然に防ぐ第一歩となります。
突然の訪問販売や電話勧誘
「近所で工事をしている者だが、お宅の屋根が壊れているのが見えた」などと、アポイントなしで突然自宅を訪問したり、電話をかけてきたりするケースです。
訪問業者については以下の記事でもご紹介しています。
ぜひ併せてご確認ください。
▶︎訪問業者に要注意!屋根修理のトラブルを避けるためのガイド
「無料点検」からの高額請求
「無料点検」を謳って屋根に上がり、わざと瓦を破壊したり、元々あった軽微な損傷を大げさに報告したりして、不要な工事や相場を大きく超える高額な修理を提案してきます。
契約の即決を迫る
「今すぐ契約すれば大幅割引」「今日中に決めないと手遅れになる」などと、考える時間を与えずにその場での契約を強く迫る手口です。
消費者が冷静に判断する機会を奪い、勢いで契約させようとします。
不明瞭な見積もりと追加工事
見積書の内容が「屋根修理一式」などと曖昧で詳細が不明瞭な場合や、契約後に次々と「追加工事が必要になった」と称して高額な費用を請求してくるケースです。
最終的な支払い額が当初の見積もりを大幅に超えることになります。
「無料点検」を謳う訪問販売の罠
屋根・瓦修理詐欺において特に多いのが、「無料点検」を謳う訪問販売の手口です。
業者は「ご近所で工事をしているので、ついでにお宅の屋根も見ましょうか」などと声をかけ、消費者の警戒心を解きながら自宅の屋根に上がろうとします。
一度屋根に上がると、事前に用意していた破損箇所を見せたり、あるいはその場で瓦をずらしたり割ったりして、あたかも大きな損傷があるかのように装い、その損傷を写真に撮り、「このままでは雨漏りします」「今すぐ修理しないと大変なことになる」などと不安を煽り立てます。
消費者は、実際に屋根の状況を確認できないため、業者の言葉や提示された写真に頼るしかなく、冷静な判断が難しいです。
無料点検自体は悪いことではありませんが、見ず知らずの業者からの突然の申し出には細心の注意を払い、安易に屋根に上がらせないことが重要です。
こんな業者は要注意!悪質業者の特徴と見分け方

詐欺被害に遭わないためには、悪質な業者を見分ける目を持つことが不可欠です。
以下に挙げる特徴に一つでも当てはまる場合は、十分に警戒し、契約を避けてください。
突然の訪問や電話で営業をかける
アポイントメントなしに自宅を訪れたり、一方的に電話をかけてきたりする業者は、強引な営業手法を取る可能性が高く、警戒が必要です。
契約を急がせる、即決を迫る
「今日中に決めれば割引」「今すぐ契約しないと損をする」などと、考える時間を与えずにその場で契約を迫る業者は、消費者に冷静な判断をさせないための手口です。
相場より極端に安い、あるいは高い見積もり
極端に安い見積もりは手抜き工事や追加請求のリスクがあり、逆に高すぎる見積もりは不当な利益を目的としている可能性があります。
複数の業者から見積もりを取り、相場感を把握することが大切です。
契約書や見積書の内容が不明瞭
工事内容が「一式」としか書かれていない、材料費や工賃の内訳が不明確、追加工事の費用について説明がないなど、詳細が不明瞭な書類を提示する業者には注意が必要です。
自社の情報(所在地、連絡先など)を明確にしない
会社の所在地が不明確、連絡先が携帯電話のみ、ウェブサイトがないなど、実態が掴みにくい業者は、トラブルが発生した際に連絡が取れなくなる恐れがあります。
詐欺被害に遭わないための具体的な対策

悪質な屋根・瓦修理詐欺から身を守るためには、日頃からの心構えと具体的な対策が重要です。
以下の点を実践し、トラブルを未然に防ぎましょう。
安易に契約しない、即決しない
どんなに魅力的な提案であっても、その場で即決することは避けましょう。
「一度家族と相談します」「検討する時間がほしい」と伝え、冷静に考える時間を持つことが重要です。
複数の業者から相見積もりを取る
適正な価格や工事内容を知るためには、最低でも3社以上の業者から見積もりを取り、比較検討することが不可欠です。
各社の見積書の内容を細かく確認し、不明な点は質問して納得するまで説明を受けましょう。
契約前に業者情報を徹底的に確認する
業者の信頼性を確認するために、建設業許可の有無、過去の実績、所在地、連絡先、評判などをインターネットや地域の口コミなどで調べましょう。
長く地域で事業を行っている業者や、公共団体からの表彰歴がある業者などは比較的信頼できる傾向があります。
契約書の内容をしっかり確認する
契約する前に、工事の範囲、使用する材料、費用、工期、支払い条件、保証期間、追加費用の有無など、契約書に記載されている全ての項目を細かく確認しましょう。
口頭での約束だけでなく、全て書面で残すことが重要です。
もし詐欺被害に遭ってしまったら?相談窓口と対処法

どんなに注意していても、巧妙な手口によって詐欺被害に遭ってしまう可能性はゼロではありません。
もし被害に遭ってしまった、あるいは不審な契約をしてしまったと感じたら、一人で抱え込まず、すぐに以下の相談窓口に連絡し、適切な対処を取りましょう。
以下の機関に相談する際は、契約書、見積書、領収書、やり取りの記録、被害状況がわかる写真など、関連する証拠をできるだけ多く準備しておくとスムーズです。
クーリングオフ制度の活用
訪問販売による契約の場合、特定商取引法に基づき、契約書を受け取った日を含めて8日以内であれば、書面(内容証明郵便が確実)で通知することで無条件に契約を解除できます。
期間が過ぎていても、不備がある場合は適用される可能性があります。
消費者ホットライン(188)
全国どこからでも「188(いやや!)」に電話をかけると、最寄りの消費生活センターや消費生活相談窓口につながります。
専門の相談員が、状況に応じたアドバイスや解決策を一緒に考えてくれます。
国民生活センター
消費者トラブルに関する情報提供や相談を受け付けている国の機関です。
悪質業者の情報も集積されており、類似被害の有無なども確認できます。
警察
明らかに詐欺行為であると判断できる場合や、身体的な危険を感じる場合は、ためらわずに警察に相談しましょう。
被害届を出すことで、捜査が進展する可能性があります。
弁護士
法的な解決が必要となる場合や、複雑な契約内容で個人での対応が難しい場合は、弁護士に相談することを検討しましょう。
法律の専門家として、適切な法的措置を助言してくれます。
まとめ
屋根・瓦修理に関する詐欺は、私たちの生活の基盤である大切な住まいを脅かす深刻な問題です。
最も重要なのは、突然の訪問や勧誘には安易に応じず、即決を避けることです。
そして、必ず複数の信頼できる業者から見積もりを取り、契約内容を確認してください。
少しでも不審な点や不安を感じたら、迷わず消費者ホットラインなどの専門機関に相談してください。
私たち坪井利三郎商店は屋根外壁診断のご相談をいただいたら、長久手市にて屋根ひとすじに100年以上に渡り携わってきた経験とプロの技で、あなたのお住いの屋根・外壁を詳細に点検・診断いたします。
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