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瓦屋根にすずめが巣を作ってる!?:原因や対策をご紹介
はじめに

愛らしい見た目のすずめですが、もしすずめが屋根に巣を作っている場合、それはあなたの住まいに様々な問題を引き起こすサインかもしれません。
すずめは私たち人間の生活圏の近くで巣作りをする習性があり、特に屋根は、彼らにとって外敵から身を守り、雨風をしのげる最適な場所です。
この記事では、なぜすずめがあなたの屋根を「理想の家」として選んでしまうのか、そしてそこに巣ができてしまうことで発生する意外な被害、さらに効果的な対策までを詳しく解説します。
特に、見落とされがちな瓦の下の隙間と、その対策に焦点を当ててご紹介していきます。
すずめの巣にお悩みの方はぜひ参考にしてください。
なぜすずめはあなたの屋根を「理想の巣」にするのか?瓦下の意外な盲点

すずめは春から夏にかけての繁殖期(主に3月から8月頃)に活発に巣作りを行います。
彼らが巣作りの場所を選ぶ際に重視するのは、何よりも「安全性」と「快適性」で、天敵の目から隠れられ、雨や風をしのげる静かな場所を好みます。
中でも屋根は、その条件を高いレベルで満たすため、すずめにとって格好の巣作りの場所となりがちです。
特に、日本の伝統的な家屋によく見られる瓦屋根には、すずめが侵入しやすい「雀口(すずめぐち)」と呼ばれる盲点が存在します。
雀口とは瓦と瓦のわずかな隙間や、軒先の瓦の下にできる空間のことです。
この小さな隙間は、すずめにとっては絶好の侵入経路となります。
一度ここに巣を作ると、すずめはそこに強い執着心を持つため、翌年以降も同じ場所に巣を作りに戻ってくる傾向があるのです。
瓦の下以外にも、エアコンの室外機と壁の隙間、雨樋の中、軒下、換気扇のダクト、さらには使われていない雨戸の戸袋なども、すずめが巣を作りやすい場所として挙げられます。
ただし、ここで一つ重要な注意点があります。
日本の「鳥獣保護管理法」により、すずめの卵やヒナがいる巣の撤去は、原則として法律で禁じられています。
違反すると罰則の対象となる可能性もあるため、巣を発見してもむやみに手を出さないようにしましょう。
巣が空になるまで待つか、専門業者に相談することがおすすめです。
見過ごせない!屋根の「すずめの巣」が引き起こす深刻な被害

「かわいいすずめだから、少しくらいなら」と、屋根のすずめの巣を放置してしまうと、実は私たちの生活や住まいに様々な悪影響を及ぼす可能性があります。
その被害は、決して侮れません。
衛生面・健康面への影響
糞害
すずめは巣の周辺だけでなく、屋根や外壁、さらにはその下の駐車場の車や洗濯物にも糞を落とします。
車の塗装が剥がれたり、シミになったりする原因にもなります。
寄生虫の発生
巣の中には、トリサシダニなどのダニやノミが大量に発生することがあります。
これらの寄生虫が家屋内に侵入し、アレルギー症状や皮膚のかゆみ、発疹など、人間の健康を脅かす原因となることがあります。
悪臭・カビの発生
糞や巣材が湿気を含むことで、不快な悪臭が発生したり、カビが繁殖したりして、住まいの衛生環境を悪化させる原因にもなります。
建物への深刻なダメージ
雨樋の詰まり
すずめが巣作りに運んだ藁や小枝、草などが雨樋に溜まると、雨樋が詰まってしまいます。
雨樋が機能しなくなると、適切に雨水が排水されず、雨水が屋根から溢れ、外壁や基礎を濡らす原因となります。
これにより建物の腐食を早めたり、雨漏りを引き起こしたりする危険性が高まるため注意が必要です。
屋根材の劣化と雨漏りリスク
糞や巣材が屋根材に直接触れ続けることで、水分を含んだ巣が瓦や下地の木材を劣化させる原因となります。
特に、漆喰が剥がれてできた隙間から水が浸入しやすくなり、雨漏りに直結することも少なくありません。
建物の寿命を縮めることにも繋がりかねない、深刻な問題です。
日常生活における騒音被害
すずめが屋根の瓦の下に巣を作ると、早朝から晩にかけて鳴き声が響き渡ることがあります。
特に、ヒナが孵るとその鳴き声はさらに大きくなり、日常生活における騒音トラブルや、睡眠を妨げられるといった精神的なストレスの原因となることも少なくありません。
屋根のに「すずめの巣」を寄せ付けない!効果的な対策と賢い選択肢

すずめの巣による被害を未然に防ぎ、快適な住まいを維持するためには、早期の対策が肝心です。
一時的な対策だけでなく、根本的な解決に繋がる方法を選択することが重要となります。
一時的な対策とその限界
キラキラ光るCDや防鳥テープ、鳥が嫌がるにおいの忌避剤、カラスやヘビのおもちゃなどを設置することで、一時的にすずめを遠ざける効果が期待できる場合があります。
しかし、これらの対策はすずめが慣れてしまうと効果が薄れることが多く、根本的な解決にはなりません。
根本的な解決策:瓦下の隙間をしっかり塞ぐ
すずめが屋根に巣を作る最大の原因は、瓦の下に侵入できる隙間があることです。
ここを確実に塞ぐことが、最も効果的な対策となります。
「漆喰(しっくい)」の問題点
瓦を固定するための接着剤のような役割を果たす漆喰は、古くから日本の屋根に使われてきました。
しかし漆喰は雨風や紫外線に弱く、時間の経過とともにひび割れたり剥がれ落ちたりしてしまいます。
この剥がれ落ちた部分が、すずめにとって格好の侵入経路となってしまうのです。
一度漆喰が劣化し始めると、そこから雨水も侵入しやすくなり、雨漏りの原因にも繋がります。
「板金面戸」の導入
現代の屋根のすずめ対策として、最も推奨されているのが「板金面戸(ばんきんめんど)」の設置です。
板金面戸とは、ガルバリウム鋼板などの耐久性の高い金属板でできた、瓦の下の隙間を塞ぐための建材を指します。
ガルバリウム鋼板は錆びにくく、紫外線や雨風に非常に強いため、長期間にわたってすずめの侵入を確実に防ぐことができます。
漆喰のように頻繁に補修する必要がありません。
また一度設置すれば、漆喰のように剥がれ落ちる心配が少ないため、その後のメンテナンスの手間とコストを大幅に削減できます。
その他の効果的な予防策
屋根の劣化や破損部分は、すずめだけでなく他の害獣や雨漏りの原因にもなります。
定期的に専門業者による点検を受け、劣化した軒天や外壁の隙間などを早期に修繕することが重要です。
まとめ
屋根の瓦の下に作られたすずめの巣は、単なる「かわいらしい光景」で片付けられる問題ではありません。
放置してしまうと、衛生面や健康面での被害はもちろん、大切な住まい自体に深刻なダメージを与え、雨漏りや建物の寿命短縮に繋がることもあります。
快適で安心できる住まいを守るためにも、屋根にすずめの巣の兆候を見つけたり、何か異変を感じたりしたら、決して自己判断で放置せず、まずは専門家への相談を検討してください。
ぜひこの記事を参考にして、快適なお住まいをお守りください。
私たち坪井利三郎商店は屋根外壁診断のご相談をいただいたら、長久手市にて屋根ひとすじに100年以上に渡り携わってきた経験とプロの技で、あなたのお住いの屋根・外壁を詳細に点検・診断いたします。
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