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瓦棒屋根をカバー工法で再生!入母屋の精密な雨仕舞い|東海市 施工事例
瓦棒屋根の野地板重ね張り屋根カバー工法|雨漏りを根本解決する特殊カバー下地工法
愛知県東海市のお客様より、長年雨風に晒されて劣化が進んだ「瓦棒(トタン)屋根」の雨漏り・不具合のご相談をいただきました。今回は既存屋根を全撤去する一般的な葺き替えとは異なり、既存屋根の上から垂木・野地板(下地合板)を新たに組み上げる「カバー工法」を実施いたしました。
工事概要・施工スペック
| 施工地域 | 愛知県東海市 |
| 屋根素材 | 瓦棒屋根(トタン) |
| 工事内容 | 屋根カバー工法工事(野地板増し貼り・下地新設工法) |
| 施工金額 / 施工期間 | 130万円(税込) | 10日 |
| 現場担当者 | 岩本 |
【施工前後比較】Before & After
【施工前】経年劣化によるサビ・雨漏りが発生していた瓦棒屋根
【施工後】野地板下地から一新された高耐久ガルバリウム屋根1. 施工前の状況(瓦棒屋根の経年劣化と雨漏りトラブル)
現地調査時の屋根の様子です。昔ながらの「瓦棒(トタン)屋根」が採用されていましたが、長年の風雨や日光に晒されたことで表面の塗膜が完全に剥げ、全体的に激しい赤サビが進行していました。さらに、心木(木製の突起部分)の腐食や継ぎ目の隙間から雨水が侵入し、建物内部へと雨漏りが広がっている深刻な状態でした。
■ 現地調査時の屋根全景および詳細劣化状況
金属トタン自体のサビ進行だけでなく、傾斜の緩い部分に溜まった水分の浸入や、下地木材の腐食が目立ちました。単なる塗装メンテナンスでは耐久性を復元できないレベルまで劣化が進んでいました。
【施工前全景】赤サビが全体に広がり塗膜保護が失われた状態
【施工前詳細】水切り周りや接合部の腐食が進み雨漏りが発生2. 既存棟板金の撤去作業(下地施工前の下準備)
既存の瓦棒屋根の上から新しい野地板を施工するにあたり、まずは凸部となって干渉する「既存の棟板金(むねばんきん)」および内部の下地木材(貫板)を撤去していきます。新設する木下地を屋根面にしっかり密着・固定させるための重要な下準備工程です。
■ 古くなった頂上部の棟板金および下地木材の取り外し
経年劣化でサビや釘浮きが発生していた既存の棟板金を一箇所ずつ手作業で丁寧に解体・撤去していきます。手際よく安全に解体を進め、撤去箇所の清掃・異物除去も併せて行います。
【棟板金撤去】劣化した古く突起となる頂上板金を慎重に取り外し
【下地解体】内部の傷んだ貫板(木下地)まで綺麗に撤去3. 新設垂木(タルキ)施工
棟板金を撤去した後は、既存の下地野地板の状態を隅々まで点検します。雨漏りによる湿気や腐食が下地構造骨組みまで達していないかを確認した上で、瓦棒屋根特有の凹凸を解消し、新しい野地板を平滑に貼るための骨組みとなる「垂木(タルキ)」を屋根全体へ均一に設置・固定していきます。
■垂木による強固な下地組み作業
瓦棒(トタン)の凸凹に配慮しながら垂木を施工。
【垂木施工①】新しい野地板をしっかりと止めるための垂木を固定
【垂木施工②】等間隔に配置し、屋根強度の均一化を図る
【下地組完了】屋根全体に強固な新設垂木フレームが完成4. 新設野地板の増し張り & 高機能ルーフィング(防水シート)敷設
垂木でしっかりと組んだ下地骨組みの上に、新しい構造用合板(野地板)を隙間なく増し張りしていきます。平滑かつ頑丈な屋根下地(面)を形成したのち、雨漏り防止の要となる高機能ルーフィング(防水シート)を下から上へ十分な重ね代をとって敷き詰めます。
■ 野地板合板の敷設 & ルーフィング(二次防水層)の密着施工
堅牢な野地板で屋根全面を覆うことで新築同様の耐震性・面強度が蘇ります。その上から防水性に優れたルーフィングシートを丁寧に敷設し、万が一の雨水浸入も防ぐ完璧な防水層を構築します。
【野地板張り①】垂木へ強固にビス留めし平滑な屋根面を形成
【野地板張り②】屋根全体へ隙間なく合板を貼り進める
【防水シート①】軒先側から順に規定の重ね代をとって敷設
【防水シート②】屋根全体をシワなく覆い二次防水層が完成5. 外壁取り合い処理(外壁下地組み・防水ルーフィング立ち上げ)
屋根と壁面が接する「壁取り合い(壁際)部分」は、強風や大型台風の際に吹き込む雨水が伝い込み、雨漏りを極めて引き起こしやすい急所です。壁際専用の木下地を適切に組み上げた上で、防水ルーフィング(シート)を外壁面へ高く立ち上げてしっかり固定・密着させます。
■ 構造に合わせた下地補強 & 壁面へのルーフィング立ち上げ作業
壁際の下地固定を強固に行い、さらに防水シートを壁面にしっかり立ち上げることで、毛細管現象や雨水の吹き込みに対する二重三重の安全策を施します。
【外壁下地①】壁際下地板金を納めるための下地木材を打ち付け
【外壁下地②】壁面と屋根の取り合い部に正確な下地ベースを形成
【防水立ち上げ①】吹き込み雨を防ぐためルーフィングを壁面へ高く立ち上げ
【防水立ち上げ②】隙間なく壁面へ追従させ完璧な立ち上げ防水層を構築6. 軒先・ケラバ板金役物の設置(端部からの雨水浸入を防止)
屋根本体の金属バネル(仕上げ材)を施工する前の重要なステップとして、屋根の先端部分(軒先)や側面の端部(ケラバ)に専用の役物(唐草・ケラバ水切り板金)を精密に取り付けていきます。吹き込む雨水の巻き込みを防ぎ、雨樋へスムーズに排水させる役割を果たします。
■ 端部の「水切り役物」丁寧な取り付けと納め作業
軒先やケラバの役物は、屋根のラインをまっすぐ美しく見せるだけでなく、風雨に最も晒される水下・側面下地の腐食を防ぐ「雨仕舞い(あまじまい)」の要となる部材です。
【ケラバ水切り設置】側面のケラバ部に専用の水切り板金をしっかり固定
【軒先水切り設置】雨水が裏へ回り込まないよう水下へ役物を隙なく固定7. 重なり部分の「中樋(なかどい)」新設施工(接合部の排水・防水強化)
屋根の段差や複数の屋根面が重なり合う接合部分は、集中豪雨などの際に大量の雨水が集中的に流れ込むため、雨漏りが発生しやすい非常に危険な構造です。今回はこの重なり部分へ専用の**「中樋(内部水切り樋)」**を新たに設置し、雨水を集中的に雨樋へ受け流す堅牢な排水ラインを構築いたしました。
■ 屋根重なり部の「中樋」造作・設置作業
水流の方向と水量を計算し、許容量を超えた大雨でもオーバーフロー(水あふれ)を起こさないよう、耐久性の高いガルバリウム板金を用いて精密に加工・加工納めを行います。
【中樋施工①】屋根の重なり部に水を受け流す金属下地樋を配置
【中樋施工②】大量の雨水でもあふれ出ない水返し構造を精密に納め8. 入母屋(いりもや)部分の精密な雨仕舞い(あまじまい)
和風建築特有の「入母屋(いりもや)」構造は、屋根の勾配・破風・壁面が複雑に入り組んでおり、屋根工事の中でも最高峰の施工技術が要求される難所です。様々な方向から流れてくる雨水を安全に逃がし、隙間からの侵入を完璧に防ぐため、職人による極めて精密な「雨仕舞い(あまじまい)」を施しました。
■ 職人の技が光る「手曲げ加工板金」と二重の防水処置
既成の役物板金だけでは隙間が生じてしまう複雑な角部や接合部に対し、現場で金属板をミリ単位で手曲げ加工・調整して隙間なくフィッティングさせていきます。
【入母屋雨仕舞①】複雑に交差する入母屋部の木下地・板金水切り納め
【入母屋雨仕舞②】角度に合わせた職人の手曲げ加工と密着防水9. 棟板金の取り付け & 外壁・換気口の新設施工(最大のこだわり)
屋根本体の施工完了後、屋根の頂上部である「棟(むね)」の仕上げ作業を行います。強風による雨水の吹き込みを防ぐ「棟シーラー(防水面戸)」を確実に仕込んだ上で棟板金をしっかりと固定。さらに、屋根に付随する外壁取り合い部および換気口周りの新設・納め処理を行い、美観と防水性能を高レベルで両立させます。
■ 棟シーラー施工・棟板金固定・換気口新設の最終工程
見えない部分への防水部材(シーラー)設置から、外部に露出する棟板金・外壁換気口の納めまで、細部まで隙のない丁寧な仕上がりを追求しています。
【棟シーラー設置】強風時の雨水吹き込みをシャットアウトする防水材を固定
【棟板金取り付け】下地貫板へ棟板金を被せ、耐風性の高い側面ビス止め固定
【外壁・換気口新設】屋根周りの外壁仕上げおよび換気口を新設・完璧に納め10. 屋根カバー工法 施工完了(アフター)
既存の瓦棒屋根から、下地骨組み(垂木・野地板合板)の補強、高機能防水シートの敷設、中樋や入母屋部分の精密な雨仕舞い、そして棟板金・換気口の新設にいたる全ての工程が無事に完了いたしました。経年劣化による雨漏りの不安が解消され、新築時のような美しさと高い耐久性を誇る屋根へと劇的に生まれ変わりました。
■ 美しく堅牢に仕上がった新しい屋根の全景
細部の複雑な接合部から屋根全体のラインまで、職人の手仕事により美しく完璧に整いました。見えない下地から表面まで徹底してこだわった安心の施工です。
【施工完了①】直線美の際立つ堅牢で美しい新設屋根が完成
【施工完了②】入母屋や壁取り合い部分も寸分の隙なく綺麗に納め