皆さま、こんにちは。坪井利三郎商店です。
今回は、一棟丸ごとリニューアル工事の様子をご紹介します。 メンテナンスは、雨漏りを防ぐといった機能面はもちろん、外観を美しく保つことで「入居者様に選ばれる物件」であり続けるための大切な投資でもあります。
まずは、その劇的な変化をご覧ください。
いかがでしょうか! 色あせや汚れが目立っていた外観が、シックで清潔感のある装いへと生まれ変わりました。
今回の工事の大きな柱は2つ。 1つは、既存の屋根を活かしつつ耐久性を高める「屋根カバー工法」。 そしてもう1つは、建物の印象をガラリと変え、防水性能を復活させる「外壁塗装」です。
屋根を新しくし、壁を塗り替えることで、建物全体の寿命をぐんと延ばすことができます。 それでは、どのような工程でこの「再生」が行われたのか、詳しく解説していきましょう!
施工地域:名古屋市南区
工事名称:屋根カバー工事・外壁塗装
施工期間:約1ヶ月
施工金額:約4,000,000
住まいの安心を守る、確実な足場架設とカバー工法の基礎
安全と近隣への配慮を第一に
まずは建物の周りにしっかりとした足場を組み、飛散防止のメッシュシートを張ります。
アパートの工事では、入居者様のご通行や近隣の方々へのご迷惑がかからないよう、細心の注意を払って作業スペースを確保します。
これで、高い場所でも安全かつ丁寧な施工が可能になります。
足場に登り、間近で既存の屋根をチェックします。表面の塗装が剥がれ、防水機能が低下しているのが分かります。今回は、既存の屋根材を剥がさずに新しい屋根を重ねる「カバー工法」を採用。廃材がほとんど出ないため、処分費用を抑えられ、入居者様への騒音ストレスも軽減できるアパートに最適な工法です。
既存の屋根材の上から、新しいルーフィング(防水紙)を隙間なく敷き詰めていきます。これが「二次防水」となり、雨水の浸入をシャットアウトする重要な役割を果たします。古い屋根の上に新しい防水層を作ることで、二重の安心が生まれます。
断熱・遮熱性能をプラス。最新屋根材『スーパーガルテクト』で機能美を追求
いよいよ新しい屋根材を屋根上へ運び込みます。今回採用したのは、アイジールーフ社の「スーパーガルテクト」。優れた断熱性能と遮熱性能を兼ね備えた、現在のアパートリフォームにおいて最高クラスの屋根材です。見た目の美しさだけでなく、夏場の屋根裏温度上昇を抑える効果も非常に高く、入居者様にとってより快適な住環境を実現します。
屋根材を並べる前に、端部となる「スターター」や「ケラバ」といった部材を丁寧に配置します。ここは雨水が入り込みやすいポイントであるため、部材をしっかりと固定し、隙間なく防水処理を施すことで、将来的な雨漏りリスクを徹底的に排除します。ここでの職人の細やかな判断が、屋根全体の寿命を大きく左右します。
いよいよスーパーガルテクトの本体を葺いていきます。ガルバリウム鋼板の特性である「軽量さ」により、建物への負担を最小限に抑えつつ、高い耐久性を確保します。職人が専用の工具を使って正確に固定していくことで、強風にも負けない強固な屋根へと仕上がっていきます。
細部まで雨水をシャットアウト。耐久性を高める棟(むね)板金の仕上げ
屋根の最上部である「棟」に、板金を固定するための下地となる「貫板(ぬきいた)」を取り付けます。この貫板は棟板金を支える屋根の背骨のような存在です。最近では腐食を防ぐために樹脂製のものを使用することが多く、長期間にわたって安定した固定力を発揮します。
貫板の上から、金属製の「棟板金」を被せて固定します。この工程で最も重要なのが、雨水が中に入らないような「継ぎ目の処理」です。隙間から風雨が入り込まないよう、細部まで丁寧に部材を重ね合わせ、強風にも負けない強固な屋根構造を作り上げます。
棟板金の施工が完了し、これにて屋根カバー工法はすべて終了です。既存屋根の上に、防水紙とスーパーガルテクトを重ねることで、耐久性と断熱・遮熱性能が大幅に向上しました。見た目の美しさはもちろん、これで台風やゲリラ豪雨が来ても安心です。アパートとしての資産価値もしっかり守れる、自慢の仕上がりとなりました。
塗料の密着力を最大化。長く美しく保つための『下地処理』
塗装前の第一歩は、長年蓄積されたホコリ、コケ、カビを専用の高圧洗浄機で綺麗に落とすことです。汚れが残ったまま塗装をしても、塗料が壁にしっかり密着しません。入居者様にもご配慮しつつ、隅々まで丁寧に洗浄し、外壁を「塗料を受け入れる万全の状態」へと導きます。
壁材に浮きや隙間が見られる箇所は、専用のビス等を使ってしっかりと固定(タッピング)します。外壁は経年劣化で固定力が弱まることもありますが、こうして一つひとつ丁寧に「締め直す」ことで、塗装後の外壁の強度を格段に高めることができます。
鉄部などのサビている箇所は、ブラシやヤスリを使って丁寧に磨き落とす「ケレン作業」を行います。サビを放置して上から塗装しても、すぐにまた内部から腐食が始まってしまいます。汚れを削り落とし、表面に細かい傷をつけることで、新しい塗料が剥がれにくくなるよう「下地」を整えます。
建物の寿命を延ばす隙間のガード。丁寧なコーキング補修工程
コーキングを充填する前に、隙間の側面に「プライマー」という接着剤を丁寧に塗布します。これを行わないと、どれだけ高品質なコーキング材を使用しても、外壁との接着力が弱まり、後々剥がれや隙間が生じてしまいます。私たちはこのプライマーを、塗り残しがないよう均一に塗ることを徹底しています。
1階の目地やサッシまわりなど、外壁の継ぎ目にコーキング材をたっぷりと充填していきます。アパートの1階は、人の往来や湿気の影響も受けやすいため、隙間なく丁寧に仕上げることが非常に大切です。これにより、目地からの雨漏りリスクを未然に防ぎます。
続いて2階部分のコーキング施工です。高所であっても、1階と同様にプライマー塗布から充填、均し作業まで丁寧に施工します。建物全体を隙間なく守ることで、外壁塗装の効果を最大限に発揮させ、入居者様が安心して暮らせる快適な住環境を整えます。
細部まで抜かりなく。建物を守る『付帯部塗装』の職人技
外壁以外の鉄部や金属部分には、防錆(ぼうせい)効果のある専用の錆止め塗料を塗布します。金属にとってサビは最大の敵であり、放置すれば腐食が進み、強度が低下してしまいます。錆止めをしっかり下塗りしておくことで、その後の仕上げ塗料が長持ちし、長期的に金属の美しさと強さを守り抜くことができます。
外壁の一部にある木部も、経年により水分を吸い込み、腐食や劣化を起こしやすくなります。木部の保護に適した専用の塗料を使い、木材の呼吸を妨げずにしっかりとコーティングを施します。塗り終えた後の木目は美しく、建物全体に高級感のある落ち着いた印象を与えてくれます。
シャッターなどの凹凸が多い部分は、刷毛やローラーでは塗料が入り込みにくい箇所があります。そこで今回は「吹付塗装」を採用しました。霧状になった塗料を均一に吹き付けることで、複雑な形状のシャッターでもムラなく綺麗に仕上がります。まるで新品のような輝きを取り戻したシャッターは、アパート全体のイメージをぐっと引き締めてくれます。
3層構造で守り抜く。美しさと耐久性を生み出す外壁塗装のプロセス
まず、外壁と上塗り塗料をしっかりと密着させるための「下塗り」を行います。ここで使用するプライマーやシーラーは、外壁材の種類や状態に合わせて厳選しています。この工程を丁寧に行うことで、この後に塗る塗料が壁に強く吸着し、早期の剥がれなどを防ぐ強固な下地が完成します。
次に「中塗り」を行います。これは上塗りと同じ塗料を使い、塗膜に十分な厚みを持たせるための重要な作業です。見た目の美しさを出すだけでなく、塗膜を厚くすることで建物全体に防水バリアを形成します。今回の2階塗装でも、ムラのないよう丁寧に塗り進めています。
最後は「上塗り」です。中塗りで形成した塗膜をさらに強固にし、美しい色艶を仕上げます。この最終層が、紫外線や雨風などの過酷な環境からアパートの外壁を守る「盾」の役割を果たします。職人の手によって丁寧に塗り上げられた外壁は、新築時のような輝きを取り戻しました。
時を経ても色褪せない、住まいの価値を守り抜くために
いかがでしたでしょうか。 足場が外れ、本来の姿を現したお家は、まるで新築当時のような輝きを取り戻しました。
今回の工事は、単なる見た目の塗り替えではありません。 「屋根カバー工法」による防水・断熱性能の向上、そして「外壁・付帯部塗装」による長期的な保護。これら一つひとつの工程を丁寧に行うことで、このアパートの資産価値を未来へと繋ぐ「再生」の工事でした。
住まいは、時とともにどうしても劣化していくものです。しかし、適切なタイミングで「プロによるメンテナンス」を行うことで、その寿命を劇的に延ばし、守り続けることができます。
これからは、新しくなった屋根と外壁が、入居者様の暮らしをしっかりと守り続けてくれることでしょう。
「アパートの外観が気になる」「屋根の劣化が心配」といったお悩みをお持ちのオーナー様がいらっしゃいましたら、ぜひ坪井利三郎商店までご相談ください。建物一棟一棟の個性に合わせた、最適なメンテナンスプランをご提案いたします。
これからも、皆さまの大切な資産を、心を込めて守り続けてまいります!