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雨漏りの原因は?:屋根材だけじゃない!板金や下地にもご注意を
はじめに

大切なお家を雨漏りから守るために、その原因を正しく理解し、適切な対策を講じることが不可欠です。
雨漏りは単なる屋根材や板金の劣化だけでなく、見落とされがちな下地の問題に原因が潜んでいることがあります。
今回は雨漏りの主要な原因と、それに対する効果的な対処法を詳しく解説いたします。
雨漏りにお悩みの方はぜひ参考にしてください。
「雨仕舞(あまじまい)」とは?屋根の防水機能を支える板金と下地の役割

「雨仕舞」とは、建物の内部に雨水が浸入するのを防ぐための、建築における防水処理全般を指す言葉です。
特に屋根においては、この雨仕舞が非常に重要な役割を担っています。
屋根には、構造上どうしても水が流れ込みやすい、あるいは溜まりやすい場所が存在します。
このような雨水の浸入を防ぐために、金属製の部材である「板金」が重要です。
板金には様々な種類があり、それぞれが特定の部位を守るために設置されています。
例えば、屋根面がぶつかり合う谷状の部分には「谷どい板金」が設置され、雨水を効率的に排水することが可能です。
また屋根の頂上部分(棟:むね)には「棟板金」が取り付けられ、屋根の骨組みを雨水から保護します。
他にも壁と屋根の取り合い部分など、異なる構造が接する箇所からの雨水浸入を防ぐのが「雨押え板金」です。
さらに、屋根の端(ケラバ)に取り付けられ、屋根材の側面や下地を保護する「ケラバ板金」もあります。
これらの板金に共通しているのは、いずれも雨水が集中しやすい、または滞留しやすい「屋根の弱点部位」に設置されているという点です。
そして、屋根の防水性能は、「屋根材」「板金」、そしてその下にある「ルーフィング(防水シート)」と「野地板(のじいた)」の4つの要素が正常に機能して初めて発揮されます。
ルーフィングは、万が一屋根材や板金から雨水が浸入しても、最終的に建物の構造体を守る最後の砦となる重要な防水層です。
そのルーフィングを支えるのが、屋根の骨組みとなる野地板です。
雨漏りはどこから?発生しやすい部位とその特徴

雨漏りの原因の多くが板金や下地の問題にあることをご理解いただけたかと思います。
では、具体的にどの部位からの雨漏りが多いのでしょうか?
まず、屋根の最も高い位置にある棟は、常に雨風にさらされており、棟板金の劣化や飛散、あるいは内部の木材の腐食によって雨漏りが発生しやすくなります。
棟板金の下のルーフィングが破れていたり、野地板が腐食していたりすると、雨水が直接屋根裏に浸入してしまいます。
次に、屋根が二方向から合流する谷状の部分は、最も多くの雨水が集まる場所です。
谷どい板金の破損や、落ち葉やゴミの堆積による水たまりが原因で雨漏りにつながることがあります。
この谷部分のルーフィングの施工不良や劣化も、雨漏りの大きな原因となります。
また、屋根と外壁が接する部分、特に「雨押え」と呼ばれる壁の取り合い部分は、雨水が浸入しやすいデリケートな箇所です。
この部分の板金やシーリング(隙間を埋める防水材)の劣化だけでなく、その下のルーフィングの損傷も雨漏りの原因となります。
さらに、屋根に開口部がある場合、例えば天窓や換気扇周りでは、その取り付け部分のシーリングの劣化や板金の破損、そして開口部周りの下地の防水処理の不備によって雨漏りが発生することがあります。
これらの部位は、構造的に雨水が浸入しやすい「弱点」であり、板金と下地の状態が雨漏りを防ぐ上で非常に重要です。
板金や下地が抱える問題点とその特徴

板金や下地は屋根の防水を担う重要な部材ですが、その素材や構造からいくつかの問題点を抱えることがあります。
常に雨風や直射日光にさらされるため、金属製の板金も徐々に錆びたり、変形したり、塗膜が剥がれたりする経年劣化が不可避です。
特に、強風による煽りや飛来物の衝突によって、板金が浮いたり剥がれたりすることにも注意が必要です。
また、適切な勾配で設置されていない、あるいはシーリングの打ち方が不十分であるなど、初期の施工不良が後々の雨漏りにつながることがあります。
ルーフィングの重ね代が不足していたり、釘の打ち方が不適切だったりすることも、下地の劣化の原因です。
さらに、異なる種類の金属が接触することで腐食が促進されるケースもあります。
屋根裏の換気が不十分な場合には、室内の湿気が屋根裏で冷やされて結露し、それが板金や野地板に付着して錆びや腐食を誘発することもあるのです。
野地板が腐食すると強度を失い、屋根全体の耐久性にも影響を及ぼします。
これらの問題点は雨漏りへと直結するため、定期的な点検と適切なメンテナンスによって防ぐことが重要です。
雨漏りを未然に防ぐために:予防策とメンテナンスの重要性

雨漏りの発生を未然に防ぐためには、定期的な点検と適切なメンテナンスが最も効果的な予防策となります。
築年数が10年を超えたら、専門業者による屋根全体の定期的な点検を検討しましょう。
特に台風や大雨の後には、板金の浮きや剥がれ、屋根材の損傷だけでなく、下地の状態も確認することが重要です。
ご自身で屋根に上るのは危険ですので、必ず専門業者にご依頼ください。
また、棟板金の釘の浮きを打ち直したり、シーリングの劣化部分を補修したりするなど、軽微な劣化であっても早期に手当することで、大きな雨漏りへと発展するのを防ぐ適切なメンテナンスが不可欠です。
谷板金などに落ち葉やゴミが溜まると、水の流れが阻害されて板金や下地が常に水に浸かる状態になり、劣化を早める原因となります。定期的な屋根の清掃も重要です。
まとめ
雨漏りは、大切な住まいを蝕む大きな問題です。
しかし原因を正しく把握し、適切な時期に専門業者に相談することで、未然に防ぐことも、迅速に解決することも可能です。
そのため雨漏りの発生に気づいたら、すぐに専門業者に相談して原因を特定することをおすすめします。
また雨漏りが不安な箇所があれば、なるべく早く補修やメンテナンス、点検を行うことが重要です。
ぜひこの記事を参考にして、大切なお住まいをお守りください。
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